今年のN響第九
Twitterの方で嘘を書いてしまいました。すいません。
今年の第九は紅白の裏番組として放送されました。クルト・マズア指揮の非常にテンポが速く仕上がっていて、3楽章から4楽章にはいるところなんかこんなに速いの初めて。
マズアは、知る人ぞ知る東ドイツでのライプチヒ月曜デモ民主化運動(別名ロウソクデモというらしい<今回初めて知った(恥))において重要な役割を果たした人物で、ベルリンの壁崩壊後に統一ドイツの大統領候補になった人物。僕とマズアの出会いはどちらかというと、この選挙の時の大統領候補という人物という認識から始まった。ちょうど高校2年だった僕はテレビのレギュラー番組でちょうどこの話題が出て「なぜ指揮者が首相候補に?」と不思議に思っていた。
いわば「音楽が世界を変える」ということを体現した人物で、それ以来実は微妙にファン。都内にいれば絶対チケットを取りに行ったのになぁ、、、と残念きわまりない。
番組の方もそうしたマズアの政治的活動を意識したものとなっており、20年目を迎えたベルリンの壁崩壊を象徴する人選であったことを強調した作りになっていた。ただ、曲自体についてはいろいろと思うところはあり、3年前の合唱を中心に組んだ曲の方が好きだったなぁと思ったり。
ともあれ、弦の弾かせ方については「さすが」としかいいようがなく、繰り返される動機の表現がすばらしいと思った。
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この日記自体は1月1日に書いているのだが、今年は2010年でミレニアム(キリスト生誕から2000年の記念年)から10年目であり、僕自身も洗礼を受けて10年目になる。
マズアが強調した“歓喜の歌によって伝えようとした希望”を僕もまたこの節目の年に考えてみたい。