安心して眠れる
この10日ほど都内にてホテル住まいだったわけですが、ホテル探しは結構大変でした。
急な出張ということもあり、加えて入試シーズンにかぶってしまっていて、「安心して眠れる」定宿を決めるのが一苦労です。
で、大井町にある安ホテル「アワーズイン阪急」を利用していたのですが、やはり「安いホテルは疲労回復もそれなりなのだなぁ」と実感していたところ、同じ大井町に「ホテルアミスタ大井町」というホテルを発見。以前同じ系列のホテルを利用したことがあり、一泊だけこちらを使ったのですが、今回はネットにつなげられないDOSマシンだったのでしたがネットも使い放題でしかもネット予約だと朝食もついちゃうとすこぶる快適でした。大井町というロケーションも、都内に近いばかりでなく、学生時代をすごした横浜・川崎にもすぐ出られるということで文句のつけようがありません。
何がいいって、枕がテンピュールなんです。これで寝るとすこぶる快眠で翌日の仕事もほっぽっちゃって眠り続けたいぐらいです。
定宿にしてまえ、と今から今年の都内出張判明分はすべて押さえてしまいました。
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さて1週間近くホテル住まいをしているわけですが、昼間の研修の復習を自室でやっていると(そう、いっとくが今回はかなりハードな研修)無性に誰かと話をしたくなるわけです。
もともと一人暮らしの長い(かれこれ20年いじょうになります)自分なので、「いつもどおり」ではあるのですが、それでも快適なホテルで過ごしていると、その「快適さ」と裏腹に無性に人恋しくなってしまうわけです。
・・・ああ、新橋の安いキャッチバーや駅前のスナックに引き込まれそう・・・
とならないところだけはわれながら感心します(笑)。銀座のバーにいくぐらいの稼ぎがあればまた違うのでしょうが「異性」ということしか売り物のない人と飲んでも楽しくない。1ヶ月ぐらい通って、徐々に性格を知っていけばまたかわってくるのでしょうが、現在の状況ではとてもそんな時間をかける余裕もないわけです。
そんなわけで、この滞在中は、寂しくなると関東の知人を訪ねまくっていました。タイの友人、専門学校講師時代の友人(&彼女さん)、タイの研究者仲間、教会の教父さんといった具合に飲み歩いていました。本当は挨拶に行かなきゃ行けない場所もあったのですが、どうしてもはじめの時間が都内の20:00を過ぎてしまうので、かえって迷惑をおかけしたくないので、連絡をしませんでした。ごめんなさい。
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で、そんな風に飲み歩きほどよく酔って電車に揺られていたのですが、ふと帰り間際に知人のお墓のある駅を通過しました。
ケンちゃんというベタなニックネームの知人で法曹関係のお仕事でした。とあるシンポジウムでDVの問題や東南アジアでの幼児買春問題について意気投合し以来、とても仲良く接していました。が、急なことで一昨年他界。彼が最後に扱った案件(というか相談)が僕の話になってしまいました。
彼のお墓を訪ねるときはいつも泣いてしまうのですが、今回ほどよくよっぱらった僕はなんとなく、昔映画でみたワンシーンのようにビールを墓石の前において(夜半すぎにお寺も迷惑な話ですが)、飲み明かしてしまいました。
この1年をケンちゃんには語ることが多すぎて、あっというまの一晩でした。あらら、テンピュールの枕ではなく、墓石を枕に寝てしまったわけです。
首は痛かったけれど、とても安心してすごすことができた一晩でした。
テンピュールの低反発枕よりも安心して眠れる場所ではありましたが、スーツに線香のにおいが染み付いたまま、最終日を受講した理由はこういうわけです。