中年のエチュード

宮崎県が30名の感染者との報が流れる中、午前中は学生の体温調査のため登校してトロンボーンの練習でした。
かれこれ、朝練は連続30日を超えました。我ながらよく続いたものです。
現在はある程度コプラッシュを終え(<勿論「全てクリアした」のではなく、長期戦になることを理解してゆっくり挑むことに)、現在はRochut(Arr. Alan Raph)のMelodious Etudesに地道に取り組んでいます。一度学生時代に取り組んだことがあったのですが、当時はあまり馴染めなかったエチュードの元々のBordogniのしっとりとしたメロディーが今は胸に迫るものがあります。
もちろん、自分一人で音楽性を深めるのは大変難しく、現在は大阪交響楽団の阿部竜之介先生の動画をYoutubeで観ながら進めています。いえ、実は上述のコプラッシュを進めるにあたっても阿部先生の動画がなければ全く進まなかったことを正直に告白します。
そして現在は親子ほど年齢の離れた学生にも勧め、コロナ発生時から練習を進めています。現在僕はやっと34番まで辿り着きました。

(とても自分の演奏をアップする勇気はないので、いつも拝見させていただいている阿部先生の動画をごらんください)
これまで取り組んだエチュードのあれこれと比べ、決して曲調は明るくないものの、吹くたびにいろいろな発見があり、トロンボーンの技術向上はもちろん音楽の歌い方について特に考えさせられます。まさに「人生の正午(by ユング)」をすぎた「中年のためのエチュード」なのかもしれません。
今後、コロナ禍で遠隔授業や分散登校が始まるのかもしれませんが、僕が指導するよりも多くのことがオンラインで入手できるのはありがたいことです。阿部先生だけでなく、さまざまなエチュードの模範演奏を公開してくださっているプロ奏者のみなさんには頭が下がるばかりです。
コロナ禍で失われたものは多くあり、簡単に言葉で片付けることのできない思いもあります。むしろ、これからのほうが苦しく酷いことが起きるのかもしれません。ですが、それでもこのエチュードの良さに気づけたことは、このコロナ禍の中で気づけためぐみの1つでした。
学生もこのエチュードの良さに気づいてくれたら嬉しいな、と思いつつ、そして、これ以上被害が広がらないことを祈りつつ今日もこのエチュードと向かい合いたいと思います。
主の平和。

都城工業高等専門学校准教授(法学)

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