道は長いなぁ
昨日は久しぶりにオケでバストロンボーンを吹く。コロナ前に宮崎交響楽団の定期演奏会に出演して以来なのでほぼ3年ぶり。
オーケストラには吹奏楽とは異なる楽しさがある。特にオーケストラではバストロンボーンはテナートロンボーンやユーフォニアムとはまた異なる艶のある柔らかい響きが要求される。その柔らかい音はバストロ吹きにしかわらかない至高の喜びで、理想通りのフレージングで吹けたときとても嬉しい。
最近は日々の生活でいえば、定期的にジムにも通い、毎日自転車で元気に通勤し、そして本を読む時間が増えインプットも増えている。だが、この日々の研究をどうアウトプットしてよいのか苦しんでいる。今は手当たり次第にDXに関する論文を読み、各勉強会(ありがたいことにオンライン開催が多いので僕でも出席できる)に出席するばかりで、そもそも新しい分野に飛び込んだばかりで、なかなか成果が出せないもどかしさがある。
「まだまだ、赴任して半年」という言い方もできるので、早急にアウトプットを出すことに焦らなくてもよいと思うものの、今のポジションが積極的に研究成果をアウトプットする場所ではないため、意識して何かを出すということを繰り返さないとずるずるとこれから退職まで時間が進んでしまいそうな気がする。
順調に更新されれば退職の65歳まで15年あるのだが、どう生きるか今の段階から問われているなぁ、と思う。
僕には両方の音楽演奏の形態をその芸術性などから評する力はないのでこんな表現になるのだが、なんとなく生き方にも通じるような気がする。パワフルな生き方を模索していた年代を超え、スタミナを維持しながら15年後のエンディングをどうやって迎えようか、とそんなことを考えるようになったというところだろうか。
今更ながら吹奏楽の名盤を聴き直し、トロンボーンの教則本を始めている。特に教則本については、恥ずかしながら、昨年1月までコプラシュ以外は手をつけていなかったため、最近になりやっとRochutやBlumeに手を出すという始末。吹奏楽・オーケストラ問わず学ぶことばかりで、芸事の道の深さとゴールの遠さに頭がクラクラする。
ともあれ研究も音楽も日々精進である。生きねば。
主の平和。
追記
全くの余談だがYoutuberの「絶望ライン工」のテーマソング(https://www.youtube.com/watch?v=XnNXZMDnHD8)を初めて聞いたとき、ずっと何かに似ているな、と思っていたのだが、今回Weberの『オイリアンテ 序曲 』(Euryanthe-Ouvertüre)の第二主題だったことが判明してすっきりした。(あくまで私見です)