ITマスター

昨日ITマスターの認定証が届いた。宮崎では5人目となるようだ。

コンピュータは、もう英語並みに定着したリテラシーの一つになっていると思う。どんな学問を専攻していても「英語が話せない」という研究者は存在しないように、コンピュータについても「コンピュータは使えない」という研究者は存在しないようになった。

ところが英語の能力については、「英語が話せてスゴイ」となるけれど、「コンピュータが使えてスゴイ」とはなりにくい。ソフトウェアが人に使いやすくなり、ありとあらゆるニーズに対応できる様な多様なソフトやクラウドサービスが登場してきたことも大きいと思う。

でも、本当なら簡単なデータベースソリュージョンを作ったり、プログラミングができる能力ぐらいは身につけておいたほうが良いと思う。世間でいう「コンピュータが使える」というのは、「そこそこ」Office製品が使えるぐらいのことで、Excelの関数を使うこともできない方というのは大変多かったりするのが現状だ。実際本務校でやりとりされるエクセルファイルは、「もう少しここは関数で処理しておくれよ」と思うところが大きい。いくつかの書類はゲリラ的にどんどん手直しをしているのだが、あまり手をいれると事務に嫌がられそうで、大ナタは下ろせないのだが。そして、もっと深刻なのが文系の研究者よりも理系の研究者のコンピュータスキルだったりする。あの不思議なエクセル書類はどうやってつくるのだろう。なぜWordと使い分けができないんだろうかと不安になる。

そんな不満もあって、定期的に自分のコンピュータの能力をブラッシュアップするようにしている。そんなわけで、厚生労働省が昨年から始めた資格「ITマスター」を取得してみた。僕自身はネットワーク(クラウドコンピューティングを利用した情報連携システムの構築)とデータベースソリュージョン(ファイルメーカーを利用したiOSとの連携システム構築等)での企業経験があり、また高度情報処理技術者試験の国家資格も持っているため難なく取得できた。

理系の教員が大多数を占める本務校において、コンピュータ関係の資格を一番多く持っているのが当方という状況のもと、プレゼン講座のほかコンピュータ関係の仕事の依頼が文系教員の当方にやってくるという状況は「法学研究者」の自分にとって幸せなのだろうか。悩ましいところである。