バンコクでの音楽演奏 musescoreを使いたおす

バンコクに来てから、音を出す環境が極端に減りさみしい思いをしています。

日本の自宅では時折「耳さみしく」なったときに、ぽろろんぽろろんと軽くウクレレを弾いたりして、のんびりとした時間を過ごしていたのですが、湿気に弱いウクレレを持ってくるのに躊躇しておりました。現在は週に一度のトロンボーン演奏ぐらいですが、既にバンコクではBangkok Brass Bandを組織されているからこそ。皆さんの活動に加えていただいたことは本当に感謝しています。チェンマイ居住がきまっていたらこうはいかなかったでしょう。きっと寂しくてしょうがなかったと思います。本当にありがとうございます<(_ _)>。

とはいえ、時折自宅でも音を出したくてしょうがなくて、ツマには迷惑な話ですが、軽く(時に大声で)部屋の中で声を出して歌ったりすることも多いです。日本の官舎ではお風呂に浸かりながら時折のんびり歌っていたのですが、そんなこともできるわけなく。今思うと学生と一緒に演奏したりできる環境はなんと幸せだったのだろうと、またピアノの伴奏してもらえたあの環境はなんと幸せだったのだろうと実感しています。僕みたいな大声でも叱られない教室が自由に使えたのも幸せなことでした。

さて、以前も紹介しましたが僕はmusescoreという楽譜作成ソフトのユーザです。楽譜作成ソフトというとFinaleやカワイのスコアメーカーなどが有名でして、musescoreは初期バージョンでは不具合もたくさんあり、あまりぱっとしない楽譜作成ソフトでした。Version2.0になってから格段に使い勝手が良くなりました。僕は右手の障害の関係で、キーボード演奏ができないため、基本ステップ入力を利用しているのですが、今回のバージョンからスキャナからの読み取りもできるようになりました。この手のソフトが無料で使えるなんて世の中凄いことになっているなぁ、と思います。

それで、今回お話ししたいのは、musescoreのiOS版のことです。

musescoreにはiOS版があり、これまでmusescoreのユーザが公開した楽譜をそれぞれ利用することができました。それが半年ぐらいまえにiOS版musescoreに「SONGBOOK」版が登場したのです。現在Appstoreで700円です。

これ何がスゴイかというとMac上で作成した楽譜をiPhone上でそのまま再生出来るのです。

例えばこれがMac上でのmusescoreの編集画面。

musescore Mac版での作成例。

これをDropbox経由でiOSデバイスで開くとこんな感じに。

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しかもパート別に音を鳴らす/鳴らさない、ボリュームの調整といったことまで全て出来てしまいます。

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もちろん外部出力もできますので、カラオケやマイナスワンBGMとしても使えます。僕の場合は、時折自分の声楽の伴奏練習用に使っています。まぁ一昔前のFM音源カラオケ程度のものですが、何かの余興用として利用するには十分じゃないかと思います。少なくとも今のようにバンコクのアパートにとても鍵盤楽器をおけないとか、また合奏がしたいけれど自分一人しかいないなんて時に便利です。

バンコクの話からちょっと逸れちゃいましたが、お使いくださいませ。あと音響系の実験で、特定の周波数の音を特定の感覚で流し続けるとかにも利用できるはずです。考えてみたら五線譜の仕組みはプログラミング言語に近いですよね。

バンコクの喧噪に負けないよう、これから一曲歌ってから寝ることにします。

♪ぼーくーらはしーるー<深夜に迷惑だっ、て話ですが。