『死んだ男の残したものは』

コンサートに向けてますます本格化した合唱の練習。

本日の練習は二曲。はじめはBYRDの『SANCTUS』。

SANCTUSは、教会のミサで使われる曲。おなじみBYRDによる作曲で、毎週ミサの中で歌っているのだが、合唱曲で歌うとまたイメージががらっとかわる。

西洋音楽のルーツをたどっていくと、宗教曲にかならず戻ってしまう。

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もう一曲は石川セリが歌った谷川俊太郎+武満徹コンビによる『死んだ男の残したものは』。
もはや石川セリなんていっても、まず同年代では知らないだろうが(<なぜ、自分が知っているかというつっこみはさておいて)、この曲は何人もの方がカバーした名曲でもある。あの石川セリのちょっとけだるいような歌い方が微妙に耳について離れなかった。

歌詞はというととにかく「暗い」(さすがに著作権を教えている分際でJASRACさんを無視して歌詞を掲載するのは遠慮します)。「人間が世の中に残せるものは、本当にごくわずかなものでしかなく、せいぜい一つの命ぐらいなのだ」というような歌詞。とても『鉄腕アトム』の作詞家とは思えないのだが、それでも谷川オタクの自分は、歌いながらじーんとする。

コンサートが待ち遠しい。