次の一歩

顧問をしている(というよりも「させてもらっている」)吹奏楽部のコンクールが終わった。部員一同が目標にしていた「金賞」を無事にゲットすることができ、それはそれで大きなめぐみだったのだけれど、代表校には選ばれなかった。いわゆる「ダメ金」というやつで、目標だった「金賞」に喜んだのもつかの間、学生たちの中には悔しくて泣いたものも。

実は僕自身も泣いてしまっていた。
それはもちろん学生と同じレベルでではなく、自分が十分に彼らをサポートできたとは思えなかったという、いわば「後悔」のためだ。

もう少しでもいい楽器を用意してあげられれば
もう少し練習時間を用意してあげられれば
自分の知っていることをもっと正確に伝える能力があれば

そういったたくさんの後悔の中、発表を聞いた。

本務校では独立行政法人化の流れの中で、研究費も削減されていくなか、十分な楽器も渡すことが出来ず、学生たちが実力を発揮できなかった理由がたくさんある。ただただ、学生には申し訳ないと思う。

良い音を出せるようにするために日々の基礎練習を重ねるのは学生だけれど、そういった環境に専念できるようにするために顧問として何ができるのか、これからの一年、そして今後も考えて行きたい。

富山大学学術研究部教育研究推進系准教授

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