JAZZと2年前
絶好調のうちに授業を終える。
今日は一本のみということもあり、精神的にはだいぶ楽。十分に時間をかけて授業を終えた後に、研究室の掃除を始める。
もう二度と日の目をみることがないと思っていたタイ関係の書籍を箱から出す。大きいと思っていた本棚も、資料で一杯となる。
本棚がある、というだけで嬉しくて、ついついできあがった本棚を眺めてしまい研究が先に進まない。これはこれで「あかん」。
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夕方まで本棚の整理と事務作業に明け暮れた後、今日はこの地区に唯一存在するBIG Bandの練習に参加する。
学内の吹奏楽団にも顔を出してはいるのだが、なにぶん学生が主体なので邪魔をしてはいけないと思ったのと、Benny Greenのような(無理だけどさ)Tromboneを吹きたいと思ったのだった。
業務終了後、車で30分ほどの文化会館に到着。ぷかぷかと混ぜてもらって参加した感想は、ただただ「驚いた」というもので、SaxphoneとTrrumpetがめちゃくちゃ上手いということ。ついつい聞き惚れてしまう。
「入団を考える」間もなく、速攻で加入させていただき、ジャカジャカとトロンボーンで唸る。3rdの譜面をいただいたのだが、この数週間のリハビリが効いたのか、一発でHigh Bを当てることができるようになっていて、始終満悦。
やっぱり音楽の渦の中に身をおけるのはとても心がおちつく。そして一人で演奏するだけじゃなく、複数の人間でハーモニーを奏でるのはとても豊かなひとときだ。
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こんなふうにこのところ、こんなに良いことが続いていいんだろうか・・・というぐらい悪いことがないのだが、その合奏中に突然おふくろから携帯電話が鳴る。
2年前の今日、僕はタイで生死をさまよったのだった。そのことでおふくろが電話をかけてきたのだった。
忘れていたわけではないのだけれど、あの後、命があったこと自体を後悔するような日々もしばらく続いていたこともあって、「考えないように」していたのだった。
そして今はやっぱり生きてて良かったんだなぁと思う。
「F管がうまく鳴ってくれないBach 36Bで練習に参加するのは少しきつい」
とか
「新しくJAZZ用のトロンボーンを買わなきゃ」
なーんて心配ができることにただただ感謝します。