お土産の山
世の中には「こりゃいらんわ」という土産物がたくさんあり、タイでもその例に漏れず、多くの「これだけは買わんぞ」という土産物がある。でも、それを「気に入ると思って」買ってきてくれる人がなんと多いことか・・・。
その中でも今日知り合いから「センシュウが日本で使うと思って」と今日もらったのは逸品中の逸品だった。タイ北部で使われている竹でできた日よけ帽子と象の柄の入った湯飲み20個。帽子は直径60センチにもなるヤツで、つぶれると形が壊れるのでトランクにも入れられず、ありとあらゆるカバンを拒む。湯飲みは、それだけで6キロあり、いつもびくびくしながら荷物の重量チェックを受ける僕なら絶対に買わないようなもの。・・・でも、この帽子をくれた人は、僕が北タイに入ってから命の恩人となった人だし、何よりもありとあらゆる面で僕の面倒を見てくれる兄貴分で、彼のお給料の額を知っている僕としては、彼としては一生懸命考えた末の精一杯のプレゼントだということもわかる。西原理恵子の漫画で、「ちんこがついた大阪のおばはんのような生き物」という表現が出てくるのだが、まさしくその通りの表現で相手のペースから逃れられない。
でもきっとこの帽子は、来年の今頃、日本の僕の部屋に飾られているんだろうなとか、思う。この湯飲みもきっとそうで、そしてこういう過剰な思いこみをしてかわいがってもらえていたことを日本で笑いながら思い出すんだろうな、と思う。
調査そのものはゆったりしたペースで進める。アムプーで行われたダム・フアに参加し、それから隣村の門外不出のデータをひたすら打ち込む。これで2つの村内の1,200人の婚姻関係を把握可能に。