『歌のまれびと令和8年夏 8月1日第30号』

『歌のまれびと 令和8年夏 8月1日 第30号』が発刊されました。今号については、皆様へのご紹介が遅れました。大変申し訳ありませんでした。
今回は、新春のミネソタを詠んだ20首の連作を掲載していただきました。
吉井千周(2026)「雪の街――ミネソタ2026年冬」20首、『歌のまれびと 令和8年夏 8月1日 第30号』、pp.20–21。
また先日の歌集の講演もなんとかまとめました。
吉井千周(2026)「茂吉・迢空・岡野弘彦の系譜とその継承−阿部真太郎『うなぎのくわんづめ』を読む」七夕の集い、國學院大學学友会館、2026年7月6日。
『歌のまれびと』誌も講演資料もご覧になりたい方にはお送りしますので、お声をかけてください。
そして、次号の第31号から、この同人誌の編集人を務めることになりました。文芸誌の編集に携わるのは、高校時代以来のことです。長く続いてきた同人誌を受け継ぐことに、うれしさと同時に、少し身の引き締まる思いがしています。
そういえば先日、高校の文芸部時代の後輩に久しぶりに会いました。いま、とても素晴らしい仕事をされていて、その活躍ぶりに大いに驚かされました。また、高校時代に「僕の文章が好きだ」と言ってくれていた同級生とも、不思議なご縁で、いまもやりとりが続いています。
高校時代に書いた文章を読み返すと、さすがにこっぱずかしくなります。気負っていたり、背伸びをしていたり、いまなら絶対に書かないようなことを書いていたりもします。
それでも振り返ってみれば、文章を書くことも、短歌を詠むことも、誰かの文章を読んで編集することも、僕にとってはあの頃からずっと続いていることなのだと思います。
案外、あのあたりが僕の原点だったのかもしれません。
主の平和。
ー
3首抜粋
雪の野にひとすぢの跡続きをり誰のものとも知られぬままに
主去りし庭に犬のみ残されて遠吠へひとつ雪に沁みたり
ソマリアのスパイスの香残りをり 人影絶えし市場に風吹く


