ランチタイム

今日は大学にほど近いところにある喫茶店に行った。今まで行ったことのないお店で、個人宅を改装したような店内である。入店するには勇気が必要だった。

今日はたまたま近くの薬局で薬を調合してもらうため、調合までの時間少し時間が必要だったこともあって意を決して入店。中ではご年配の女性が一人で切り盛りしていた。

この近くでは少し安めの日替わりランチの値段もうなずける店内。まさに「実家」という感じの店構え。とりあえず日替わり定食をオーダーすると、「うちはいろいろおまけがつくんですよ」とのこと。あまり期待していなかったが、テレビ番組の「オモウマイ店」のようにお新香やサラダをふくめ野菜が出てきた。食事の最後には茹でたてのとうもろこしを半分に折って手渡しで渡された。ちなみにメインディッシュは、真ん中の小さいお皿の煮込みハンバーグ。サラダや漬物用のお皿の方が何倍も大きかった。

まるで実家に帰っておふくろの飯を食べているような感じだった。

これが、12時ちょっと前のことで、店内には僕以外にお客さんはいなかった。ところが、お昼を過ぎた頃、近所の常連さん(ご年配女性の皆さま方)が来店された。そして、絡まれる絡まれる。「実家に帰ったら、おふくろの知り合いに絡まれる」といった感じだった。

中島らもがエッセイに書いていた関西の喫茶店のイメージそのままのように思えた。

ネットでお店の情報を検索したところ、全く検索結果に出てこない謎の店だったが、不思議とまた行きたくなるそんなお店だった。

世界は広く、日本も広い。喫茶店の世界は奥深い。まだまだ経験が不足していると実感した。

主の平和。