初講義

富山大学での初講義が終わる。

教養教育ということもあって、受講者は多い。複数の学部の学生、280名ほどの学生が受講してくれる。

これまでも非常勤で憲法を教えたことはあったが、改めて「日本国憲法の吉井先生」になった。これまでの講演会などで知られるようになった「宮崎の憲法の吉井先生」でなくなったことは、少し寂しいことではあるが。

現在は基本はセンター勤めであり、学生と接することはなく、スタッフとして他教員のサポートとして働くことが主業務となっている。それでも前任校よりははるかに研究に没頭することもできる。それはそれでやりがいはもちろん多いのだが、学生と直接接することができることはまた嬉しく恵み深い。

学部時代に石川先生、平井先生、樫沢先生に学問のあれこれを教わったこと、前任校で緒方先生や望月先生、そして森茂先生が僕に研究と学生との接し方を切々と話してくださったことを思い出す。研究を進めながら(そしてセンター業務を進めながら)、授業を行うことの難しさをあらためて知り、器用ではない自分が、大学人として生きるということの意義をあらためて考える。

研究者であると同時に教育者であることに誠実でありたい。

主の平和。