WZ-Editorの設定について

WZーEditor

現在職場では32インチのディスプレイを、自宅では24インチのモニターをMacとWindowsで使用しています。デスクの作りをシンプルにして、USB-CだけでノートPCを入れ替えればキーボード(Real Force)とトラックボール(MX ERGO)をすぐに切り替えるようにしています。

それで、昨年11月ぐらいまではWindowsでは主に秀丸をMacはJedit Ωというエディターを使用していたのですが、昨年の春にWZ-EditorのMac版がでたことから、どちらにもWZ-Editorを導入し、キーアサイン、表示モードを含め環境を統一していたのですが、今回WZ-EditorでMacとのWindowsを統一しました。

WZ-Editorを利用するメリットは、旧来からのVZ使いのノウハウが生かせて、またアウトラインが秀逸なところでしょうか。僕はもともとは由緒正しいEmacs使いで、EmacsをメインにWindowsとMacとの間で環境を共有していました。ただ、プリンタ周りの設定に関しては、ネイティヴアプリにEmacsは勝てず、特に縦書き設定に対応できないのが難点でした。

しかし今回WZ-Editorを導入したことで、プリンタ周りや表示の細かい設定(特に縦書きでの表示)と修正機能(全角と半角の変換を数字、英字、記号別に指示できる)といったところがWindowsとMacでほぼ同じ動作になり、ストレスがぐっと減りました。そして何よりも驚いたのは、WindowsとMac間で設定ファイルをEmacsのように機種間を越えて共有できることでした。もちろん、上述したとおり、Emacsでもinit.elという設定ファイルをやりとりすることで、他機種にも設定を簡単に移動できるのですが、秀丸とJedit Ωではもちろんできません。

これは大変に便利で、例えば、一枚目の写真の聖書の表示(これを「大画面プレーンテキスト表示」で登録)では、アウトライン表示で段組を3つに設定、二枚目の写真では短歌を表示する際に原稿用紙を表示するように設定しています(これを「短歌表示」で登録。なお表示しているのは斎藤茂吉)。画像ファイルはいずれもMac版ですが、Windows版WZをお使いの方は、雰囲気で分かってもらえるとおもいます。この設定ファイルをWindows-Mac間でやりとりできるというのは本当に気が楽で、フォントもデータマイニングやプログラミングなどのために白源フォントを愛用しているのですが、ストレスフリーにデータをWindowsとMacで編集・やりとりできます。

本音としては、Macだけで環境を構築できればこんな良いことはないのですが、高校生向け社会の資料集などが、まだまだWindowsを前提にして作られていたり、OCRリーダーソフトがWindows対応なので(Mac版がない)ことから、もうしばらく共存が続きます。ともあれしばらくはこの体制で過ごしていこうと思います。

ちなみに一番僕が使い込んだWZシリーズは、Jorunada 720で使い込んだ「WZ Pocket(Windows CE用)」でした。タイの山の中でも、街中でも本当によく使い込みました。WZ-Pocketがなかったら、フィールドノートはまとまらなかったと思います。今となっては、遠い昔の話しですが。iPadやAndroidにもWZが出てくれれば、最高なんだけれどなぁ。同じようにテキストエディタに悩んでいる方の参考になれば。