『墨子』
小中高部活動の指導の在り方などの問題もとりざたされており、無条件にこの言説を肯定するわけではないのですが、ちょっと考えるところがあったのでシェアします。
あるとき子墨子が、弟子の耕柱子を叱責したところ、耕柱子は「私は人並みに及ばぬ人間なのでしょうか」といった。すると子墨子は、「もし大行山に登ろうとして、駿馬と羊とに、それぞれ車を引かせるとすれば、おまえはどちらを選ぶか」と問うた。耕柱子が「もちろん駿馬の方を選びます」というと、子墨子は「なぜ駿馬を選ぶか」という。耕柱子が「駿馬は叱責されて山に登るだけの力を持っているからです」と答えると、子墨子は「自分もおまえが叱責するだけの価値を持っていると思うのだ」と言われた。「耕柱篇」森三樹三郎訳(2012)『墨子』ちくま学芸文庫p.180
今、文芸についてご指導をいただいているのですが、叱責していただいていることを感謝しながら日々鍛錬を続けたいと思います。もっとも僕の場合は部活動などのように入賞などの目的がなく、ゴールはないので。主の平和。