Web更新という悪夢
科研のアウトプット用Webサイトを更新しなくてはならず、研究そっちのけで着手。本末転倒な気もしないわけでもないが、しょうがない。何よりもこれまで利用していたオーサリングソフトのBiNDはアップグレードする度に機能が低下するという稀に見るソフトで、とうとう新しいOSに耐えられなくなってしまった。そのため、スタティックなページを全てクローズし、最終的にはWordpressのテンプレートを購入し、全て移動する方向で調整することに。
クラウドサービス全盛の世の中は、いろいろ世知辛いと思う。GoogleのWebサイト基準に「モバイルフレンドリーであるか否か」という項目が昨年から増え、かつてのようなJavaスクリプト全開のサイトなど、ブラウザ側ではねられるという時代でWebサイトも定期的に大幅な対応を求められるようになった。これまでの当方の研究室のHP(スタティック)はシンプルに書いており、周囲の研究者の皆様方には評判がよかったのだが、研究業界的には「まだ3年しか使っていないテンプレートでの運用」であっても、Web業界的には「もう3年も使っているテンプレートでの運用」となってしまった。
今に研究室HPにもSEO対策が求められるようになるのではないかと思う。
自分の研究を進めることも大事、各種書類を書くのも大事、教育も大事、アウトプットも大事、、、といろいろな研究にまつわる「大事」が増えていく中で、特にWebサービスのような時代の影響を受けやすいものについても対応が求められると研究業も本当に大変だなぁ、と思う。
もちろん、科研費でWebサイトを作成してくれる業者もある。だが、来年以降も科研費があるわけではなく、また自分で管理できないというのはいろいろと面倒なわけで自分のような貧しい研究室を運営する人間には耐えられない。以前のようにHTMLをぽちぽち入力して許されていた時代のHP(阿部寛のオフィシャルサイトのような)が懐かしい。