荘司和子(2014)『日常タイ語会話ネイティブ表現』語研

先日たまたま見つけた荘司和子(2014)『日常タイ語会話ネイティブ表現』語研がなかなかよかった。

タイ語学習書のブックフォローをしばらく怠っていたので、これを機会に再び入門編からやり直そう。

例えば「買い物に行く」という表現一つとってみても、これまでのテキストで利用されていたไปซื้อของ(買い物に行く)ではなく、もっと頻繁に使われるผมไปช้อปปิ้ง(ショッピングに行く)が紹介されていたり。もちろん、このあたりは社会階層によってどちらを使うかは異なるが。(ちなみに僕の記憶では、モンの村では、通常ไปซื้อของで、チェンマイ市内に出るときにはไปช้อปปิ้งという使い分けをしていたように記憶している)

どちらの表現も知っておいた方が良いが(ไปซื้อของは大変簡単な表現だし)でもなかなかこんなにズバッとこなれた表現を書いているのは気持ちがいい。もちろんこれは一例で、タイ語における「日常的に使われる外国語」の表現とか、上手くクリアしているなぁと思う。

あと使うか使わないかはともかくとして、例文もなかなかエッジが効いている。例文257なんかこんな感じ

รัฐบาลควรจะส่งเสริมการผลิตไฟฟ้าพลังงานนิวเคลียร์ครับ
(A:政府は原子力発電を推進すべきです。)
มีคนคัดค้านมาก ดิฉันก็่คัดค้านค่ะ
(B:反対する人が多いですよ。わたしも反対です。)
(前掲書p.90)

中には???の文章もあるけれど(例文201など)だけど、まぁ面白いテキストだと思う。