とめてくれるなおっかさん
久しぶりの出張。今回から出張のお供はMacBook Airで、今まで持ち歩いていたiPodなどもしばらくもつ必要がないため、僕の鞄は幾分すっきり。といっても今のところ一番始末の悪いノイズキャンセリングヘッドホンがごつごつしているため、それはそれで困った状態ではあるのだが。
ともあれ出張。この出張のタイミングでしか自分の考える時間が持てないのはどうかと思う。が、これを機会に再びブログの更新。
-
4月になり多忙具合はますます加速中。仕事も遊びもいろいろとおもしろいことが続いていて、同僚のT先生からは「それは音楽を多少なりともやめればだいぶ楽になるのでは」とそれはそれでもっともなご指摘をいただく。とはいえ現在関わっているオーケストラ霧島フィルの定期演奏会ばかりか、急にスケジュールされたコーラスの出演するコンサートが近づいているため、どちらも手が抜けないのだ。
しかもオケではアルトトロンボーンと格闘中。あのアルトトロンボーンである。まさか本番で吹くことになるとは思っていなかった楽器の一つ。いうまでもなく今度のブラームスのために格闘しているわけだが、半年でやっとそれらしい音が鳴ってくれるようになった。
とはいえ、まだまだ課題は多く試行錯誤の演奏は続く。通常使用されるテナー(およびバス)トロンボーンより一回り小さいアルトトロンボーンは、スライドの感覚が短いためテナートロンボーンの感覚でスライドを動かすとすぐに音をはずす。それだけならばよかったのだが練習の甲斐あってか本日あらたに発覚したことはテナートロンボーンを吹く際にアルトトロンボーンの感覚で吹いてしまい、5番と6番のポジションがかなり不安定になってしまっているということ。僕の場合は右手に障害があることもあって、このスライディングの感覚が健常者の方よりもかなりタイトですぐに「少し短め」にスライドのポジションをとってしまう。たとえていうなら軟式テニスのラケットで公式テニスのコートに立つようなもので本日もGesの音を微妙に外してしまい、吸音率のやけに高く、加えて狭い練習会場では自分が音を微妙に外している事実にも気づかないままであった。
本当に恥ずかしい。がそれと同時にこんな楽器を吹きこなす音楽のプロがいるということに改めて「プロはすごいんだなぁ」と納得する。
プロの演奏にどれだけ近づいたか(そしてどれだけ離れているか)確認されたい方はぜひおいでください。
・霧島フィルハーモニーオーケストラ第7回定期演奏会
日時 5月23日(日) 14:00〜(開場は13:30)
場所 霧島市民会館(鹿児島県霧島市国分中央)
演奏曲目 ブラームス第2番、仮面舞踏会、007、王様と私(バンクーバーフィギアで使われた曲を演奏します)
-
コーラスで現在格闘しているのはモネット。指揮者Kさんのチョイスに間違いはなくすばらしい曲。我々素人テナーパートの二人には難しい音程で、G-durの「半音下がる」ところが非常に難しい。加えて、あの武満徹の名曲『死んだ男の残したものは』の再解釈版の演奏。これもまたまた非常に難しいのだが歌いながら繰り返し鳴り続ける鐘を模したピアノの低音の響きが祈りの世界へと我々を引き入れてくれる。
Kさん曰く「(作曲者との関係で)この曲が歌えるのはムジカチェンバー(<吉井が参加しているコーラスの名前)だけ」と、まるで往年のジャンプのキャッチフレーズのようだが、でも本当にそのとおり。九州どころか西日本で初演になります?>Kさん。
歌い手が我々素人合唱団の演奏であることはさておいて、すばらしいこの曲を徳之島への米軍基地移設案が出ているようなこのタイミングで歌うことには深い意味があるように思う。
-
会う人会う人に「最近忙しくて・・・」といういいわけをしている今日この頃だが、Kさんが「余計にも」(笑)僕を合唱の世界にどっぷりと引き込んだせいで、僕の忙しさは当分終わりそうにない。
えっとなんだっけ、あ、今回の目的は出張でした。でも出張のことはつまらないから何も書きたくない。今はiPodにぎっしりつまった信長高富先生の作品集のCDを聞き込むことにしよう。
・M'sの森コンサート
日時 4月25日(日) 10:00〜(ムジカチェンバーの出演は12:40頃から)
場所 M'sガーデン(都城市庄内町)
出演 ムジカチェンバークワイヤー他
-
まぁそんなわけで、「仕事は忙しいのだがそれに加えて音楽が忙しいのだよ、とめてくれるなおっかさん」という最近の報告である。