このごろ涙腺がゆるみっぱなしで・・・

研究室での日課は、新聞-掃除-テレビ視聴、そして研究という流れ。

で、この流れのうち今一番大きなウェイトを占めているのがテレビ視聴。我が家にテレビがないということも大きいのだが、現在放映中の連続テレビ小説『ファイト』にはまってしまっていて毎朝感動しながら一日をスタートしている。

今回の連続テレビ小説は、親会社の不正を暴露した中小企業の倒産をきっかけに、主人公である娘が登校拒否を経て「やりたいことさがし」に向かう現代版おしんみたいなドラマ。西原理恵子の力の入っているようではいっていない題字とイラストもあり、心のひだをくすぐられっぱなし。

※とか、何とか言ってますが映画『SWING GIRLS』でトロンボーンを吹いていた本仮屋ユイカが出ていたから視聴し始めたってことは秘密。

もうこれだけではらいっぱいでたまんないのだけれど、緒方直人が演じる主人公の父が交通事故で右手の障害を持った時、無力感を感じトラックの前に飛び出して自殺を図ったシーンなどは人ごとのように思えずテレビの前で朝っぱらからただただ涙だった。

今度こそは最終回を見逃さないようにしなくちゃ。

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最近本務校でカウンセラーの方とお話をした。

心についた傷がなかなか癒えない理由を説明してもらった。それはまるで蛾の標本のようにピンが心の中心部分をつらぬいているようなものなのだと説明された。

そしてピンが抜けた後も、そのピンの穴はずっと開きっぱなしで、そうした傷はなめ合うのではなく、多少の痛みが伴っても心の傷を手術し、縫合することでしか人間は癒されないのだと説明された。時間はかかるだろうけれど傷をなめ合って生きる生活が、どれだけ周囲を不幸にするかを知ってしまった今では、この説明もそうだろうなぁと思う。

「生きろ、生きろ、生きろ」、とテレビの緒方直人を見ながら[心の中で]叫ぶ。でもそれは自分に向かって言ってるんだろう。

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現在ドラマの方は終盤に向かい、ドラマの中で緒方直人は復活して閉鎖していた工場も再開した。

俺もはよう復活したい、とやっぱり心の中で自分に向かって言っている自分がいる。