講演
知り合いに依頼された講演をこなす。
日本国内では、久しぶりの講演で、授業の感覚と異なり、専門用語をやめてなるべく平易に語ろうとする。法律の話も社会学の話もあまり語らず、ただただ「ニンゲンという生き物」についての話をする。なかなかウケがよかったようで、評価もまずまず。
今回はどうしたことか、身内もやってくるという会合で、初めて家族の前で自分の研究について説明する。友人のM君もわざわざバイクでやってきてくれた。考えてみりゃ、学部時代の友人にこうやって講演するなんてのも初めての経験だ。互いに進んだ分野は違うけれど、毎日深夜まで仕事をしているという友人が聴くのに耐えるだけの話を提供できているか、不安である。
もっとも身内でオフクロだけがまったく理解していなかったようで、こちらのほうが輪をかけて恥ずかしかった。
何よりも今日の収穫は、8年前に家庭教師をしていたMくんとお母様と再会できたこと。研究室のホームページでこっそり紹介していた記事を読み、おどろかそうとやってきたらしい。
5年ぶりにあうM君は、指導していた頃の中学生の面影はあるものの、すっかり大人になっていた。「教えていた方僕よりも落ち着いて、大人になっている」ので、こちらの立つ瀬がない。
といっても昨日の「京都日帰り」という体力的にいっぱいいっぱいのスケジュールを引きずってしまったため、体調はいまいち不調。自宅へは車でがんばってもどったものの、この日記を書きながら、熱が下がらず、鼻水もとまらない。
あかん。かなりあかん。
強靱な肉体がほしい。