Vincent Bach 36B

※ 今日の話は、「わからない」人にはさっぱりわかりません。

右手の指を使う楽器がほとんどできなくなり、リハビリ用のウクレレも少し弾きづらくなってきた。ウクレレはウクレレで楽しいし、やりがいもあるのだけれど、元々吹奏楽器が好きだった僕には不満も多い。とはいえ指をつかわなくていい楽器となると、選択肢はただ一つ。そうトロンボーンだ!ってなわけで、1週間迷ったあげく新しい楽器を買った。
Vincent Bach 36Bと6+1/2ALと12Cというサイズのマウスピース2本。さらにCCシャイニーのケースもかっちゃいました(ミーハーなのではなく、理由は後述)。

思えば中学から学部2年までYAMAHA、CONN、KINGと使ってきたが、Vincent Bachに手を出したのははじめて。

今回購入したのは中古モデルで、なんと1976年の製品。齢29歳で、1972年生まれの僕と4歳しかかわらない。当然メッキはげも相当のもので、スライドの状態がとてもよかったことと、何より(今はあまりいい評判は聞かないけれど)70年代のバックの持つのびやかな音に惹かれて購入。

Bachについてはあまりいいイメージがなく、この楽器を試す前に最近の36Bを友人から借りて吹いてみたのだけれどどうも高音がのびない。もともと管楽器は当たりはずれが大きいという事情もあるため、友人のBachだけがはずれたのかもしれないけれど、しかしそれでもYAMAHAの697Zなんかと吹き比べてみると最近のBachは全然音ののびがちがい、僕の好みの音ではない気がする。

今回、久しぶりに日本の管楽器店をはしごしてわかったのだが、バックの姿が思ったより見られないのが驚きだった。僕が現役の頃(今から10年以上も前になっちゃいます)は、YAMAHAとBach、あとはB&H(現Besson)は置いていたのが普通だったのだが、今やYAMAHAとコルトワがあってもBachがない、なんて店があるなんてまったく予想がつかなかった。YAMAHAがドイツ管を出す時代だし、10年も関わっていないと無知にもなるなぁ・・・。

本当はKING3Bのシルバーソニックか、YAMAHAのXeno材を使ったJAZZモデルを新品でと思っていたのだが、この1976年モデルを「もののためし」と思って吹いたところ、実にいい音がしたので、外見はともかく買ってしまう。これ一本でJAZZだけでなく吹奏楽も吹けそうだし大満足。ただしケースはぼろぼろで、かろうじて外観を保っている程度だったのでミーハーやなぁと思いつつ、白のカーボンケースを購入。
まぁしばらくはスケール練習などを重ねながら、体に楽器がなじんでくれるのを待ちます。