謝罪
入社を断ることになった会社に謝ってきた。
自分の選択に間違いはないと思うし、これ以外の方法があると思わないけれども、会社から怒られるのは当然だった。
入社しようと思った気持ちにウソはなかった。そして、自分の選択に間違いはないとも思う。ただし、直前になって入社をあきらめた会社の怒りは当然だと思うので、たとえ損害賠償などを請求されても仕方がなく、それだけのことをしてしまったのだと思う。
怒られにいくのは誰だって好きじゃない。事実大変怒られてかなりへこんだ。
ただ別れ際には、「がんばってね」と声をかけて頂いた。そのとき、この会社に入社できなかったことが心底悲しく、悔しくなった。
結局僕は何も失っていなかったのだと気づく。
この数年は二度と体験したくないことの連続だったが、不誠実に振る舞わずにすんだのも幸いだった。
でもこの会社に入社するために尽力してくださった方々と、一番落ち込んでいたときに助けてもらったSさんには不義理をしたと思う。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。