『インストール』

土曜恒例のリハビリのため川崎に。冬に入り、右手ばかりではなく、左足も少々引きずるようになってしまう。それにともないリハビリも少々過酷なものに。落ち込まないといったら嘘で、リハビリの度にやはりへこむ。

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そのせいもあり、少々歩くスピードが落ちてしまったためか見ようと思っていた映画「スーパーサイズ・ミー」の入場時間に間に合わなかった。んー新年早々ついていない・・・。そのため来週観る予定だった第二候補の映画「インストール」を観ることに。

この映画は久しぶりのヒット。上戸彩と子役の神木隆之介が演技力十二分で、安定しているのもあるのかもしれないが何よりも監督が上手い。フレンチポップ系の音楽が全編を通して流れており、映画に一定のリズムを与えているのだがこれが絶妙。また作中に登場するコンピューターをMacintoshのColor Clasicに設定しているほか家具のチョイスなど、小道具の使い方も絶妙。原作のともすると暗くなりがちな部分が払拭されて、テンポ良くストーリーが進んでいく。原作を読んで劇場に向かった人は、いい意味で期待を裏切られるだろう。

日本にもこんな風に映画を撮ることができる人がいるんだと、目からウロコが落ちまくり。邦画じゃないけれど、あえて同系統の映画をあげるとしたら「ラン・ローラ・ラン」だろうか。普段映画を観ない人も「インストール」だけは観ておいたほうがいいと思う。

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さて、ところで「インストール」を観るまでの間、2時間近く時間が空いてしまう。この間何もすることがなく(というよりも、リハビリの後は疲れているほか、精神的にもつらいのが常で生産的なことをする気にならない)、家庭教師先のお父さんと今話題にしている「エヴァンゲリオン」のお世話になり時間をつぶす。チネチッタの周辺にはあまり時間をつぶせる場所がないんですよ・・・。

結論から言うと、わずか1時間半の間に「先月からほしくてほしくてしょうがなかった山野楽器でしか扱っていないハワイアンコアを利用したコンサートウクレレの頭金」を稼ぎ出す。映画を見終わった後、すぐに購入に向かう。

今までリハビリを兼ねて弾いていたウクレレは、ソプラノウクレレというタイプで、お酒がはいっていなければまぁまぁ他人様にお聴かせすることができるレベルにはなった(と思う)。ウクレレというとジャカジャカとコードを弾くだけかと思っている方もいるかもしれないが、実はソロの楽譜などもだいぶ出版されており、JAKE SHIMABUKUROのようにJAZZのソロ楽器としても十分にメインをはれるのだ。現在使用しているFamousのウクレレも気に入ってるのだが、より深い音のでるウクレレがほしかったことと、チューニングの異なるもう一本のウクレレが常備でほしかったということもあったため、今度はちょいと高めの楽器を購入することに。

そんなこんなの思いを抱いていたところ、 先月の上旬にリハビリの帰りにチネチッタの1階にある山野楽器でハワイアンコア材を使った展示品に出会う。欲望に勝てず、店の方に頼んで試奏させてもらい、これが実に深い音がするのに感動する。それ以降映画館に行くたびに「トランペットをほしがる少年」のようにウィンドウ越しに覗いていたのだった。

それが今日はなんと正月割引でウン%引きだったのと、エヴァンゲリオンのおかげで手元に。早速帰宅してつま弾いてみる。音の響きが全然違う・・・嗚呼、素敵。
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このところ落ち込んだり喜んだりで勝ったり負けたりの毎日。でも今日は久しぶりの「勝ち」でした。