バイトがおわる

やっとのことで、横浜市の某塾でのバイトが終わる。派遣会社がえらいいいかげんなところだったので、現場の方では大変苦労した。苦労は多かったけれど、楽しかったのも事実で、先生と呼ばれた夏はあっという間に終わった。

8月はあと2日残っているけれど、今年の夏は僕としてはもう終わりで、これからやっと自分の研究の方に時間もエネルギーも割くことができそう。体調不良は相変わらずなのだけれど、時が解決するのを待つしかない。

夜、A君来宅。バーボンのいいやつをもってきてもらって少し飲む。食欲がなくてもこういうのはちゃんと流し込めるのだから不思議だ。琥珀色の液体をゆらしながら、この1ヶ月の話題を互いに話す。僕の方はいい話題がないのだが、しずかにただただウイスキーを喉にながして、話をきいてくれる。

音のないこの部屋の中で、雨音だけがぽつぽつと流れる。Aを送るために家からでたついでに、台風の影響で小雨が降る街を歩く。近くのノラが軒下で寝ていた。その風景を見た瞬間に酒が入っていたこともあってか、耐えられなくなって泣く。

自分が涙を流していることも、なぜ自分が泣いているのかもわからない。自分がわからない。