一年

頭痛が酷く自宅で作業。いっこうに消化しない様々な事務手続きをがんばって終えようと努力するが、一日の大半をベッドで過ごす。I先生すいません。食欲もないため、スターバックスにコーヒーのみにいったほかは、あいかわらずうどんを打って食べる。

実は一年前、僕は命を救われた。本当に偶然助かった命で、その代わりに右腕の機能をほぼ失った。いろいろとつらいこともあるのだが、一年前の今日一度助かった命についてをついつい考えてしまう。

宗教がかった僕としては、ついついこうやって生きていることに何か意味があるのではないか、イエスさんがなにか僕にさせることがあって命を残してくださったのではないか、なんて考えてしまうが、それも大変おこがましい考え方で、単なる偶然でしかないのだ。ただ、思うのは、一年前の僕には「何もない」ことで焦る気持ちがあったのだが、「何もない」ながらも生きていくことが出来る毎日を感謝することは出来るようになった。

一年前、ウクレレを持って脱出した僕は、今では、「やんなっちゃた節」もぱららんと弾くことが出来るし、こうやってうどんを打って食べることもできる。そんなささやかな幸せに今は感謝しよう。