寝台列車

寝台列車は、これまた「いつものとおり」予定の到着時刻ははるかに2時間越えているにも関わらず、まだバンコクのはるか手前のナコーンサワンを通過中。

ベッドを畳んでもらい、朝日に輝く緑の田圃を望む。水面に映える、という言葉がまさしくぴったりで、田の水も、そして稲の緑も光を反射して目映い。

その豊かな田園地帯を一本の道がこの線路沿いに走っており、子供を3人のせたバイクが走っていき、その向こうには、笠をかぶった女性が畑仕事をしている。

「言葉にできない」ほどのしずかな感動です。バナナの木と、緑の 田畑と、抜けるような青空と、そしてこの風景を支える人々の日々の営みに思いを馳せながら、列車はバンコクへとむかっていく。結局5時間遅れてバンコクのファランポーン駅に滑り込む。ひさしぶりに戻ってきた我が家は、すっかりホコリをかぶっていて、大変な様子。