楽器代

トロンボーン用の新しいマウスピースが届く。

JAZZ用のMarcinkiewicz(カタカナ表記では「マルシンキウイッツ」とするのが一般的らしい)というカリフォルニアのメーカーさんのもの。輸入を心待ちしていたので、お昼休みに抜け出して郵便局にマウスピースを受け取りに向かう。

今日は午後が休講だったこともあって、午後は新しいマウスピースでバズィングをしまくり。いや、もちろん仕事は山のようにあり、それをちょこちょこと処理しながらなのだが、適度にこうやってリフレッシュしながら仕事できる職場というのはそうざらにないだろうと思う。

マウスピースとパソコンのキーボードと書籍とが乱雑に並んでいる我が研究室は、「困ったもの」だと思う。

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自宅と学校の往復しかしていないと、わりとお金は使わないものなのだが、よくよく考えてみるとこのところ音楽関係の出費が激しい。blastをはじめ東京佼成W.O.やらシエナやらのコンサートチケット、おまけにCDも買いまくるという日々で、加えて新しいJAZZ用のトロンボーンやら楽譜やらを発注してしまうという・・・。

研究室のHPで音楽のプロフィールを書きながら、ふとこの半年ほどにかかった楽器の代金を精算してみると、60万円近くになっていることが判明。(無論この中には借金分もあるのだが・・・)

額にも驚くのだが、去年から相当なストレスがたまっていたんだなぁとも思う。

叫びたい思いがあり、でもむやみやたらと叫んじゃうとそれは単に「ヘンな人」になっちゃうので、今はやたら楽器に吹き込んでいるのかもしれない。
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仕事後、この新しいマウスピースを持ってBIG BANDの練習へ。だれもいないホールでゆっくりと楽器に息を吹き込む。新しいマウスピースはとても澄んだ音がして、吹いていて気持ちがいい。

反響する音に包まれながら、いつか、僕がストレスを出し切ったとき、今ある自分の「表現したいこと」を出し切ったとき何が残るのだろう、とちょいと不安になる。