このところ、朝5時前には研究室に向かい、夜10時過ぎに帰宅するという毎日が続く。

今朝は満月の中を登校し、満月の中を帰宅するという一日だった。星を見ながら登校し、星を見ながら帰途につく。ああ、これはまるでモンの村での一日のようだと思いながら帰途につく。

考えてみればこの土地も十分高度は高く、ここで生活を送る僕もまた山地民のようなものだ。

仕事そのものはなかなかつらいときもあるのだけれど、空がとても美しいというそれだけで何もかも感謝して生きていけそうだと思った。

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とそんな今日だったのだが、タイのモンの友人から電話がかかってきた。
ちょうど村でモンの名前をもらってから1年目を迎えるので、僕の話題がでてきたとのことだった。ばあちゃんや、おじちゃんにかわってもらって話をする。ただただ懐かしい。

腕のこと、就職のこと(流れたけれど)、研究者になったことを手短に報告する。

モンのおばあちゃんが、
「息子、Thiabzoo(<モン族名)よ。これからも、元気でいなさいよ。そして、今までと同じように誠実に、人を傷つけることなく生きるんだよ。」
と、祈りの言葉を与えてくれる。・・・電話口で、やっぱり泣いてしまう。

日本にいても見えるこの空はタイでもきっと見えていて、この満月も同じようにタイでは満月に見えているだろうか。

「誠実に」そして「人を傷つけない」
これらの事柄をこれからも守れるように、どうか神様守ってください。
そして村の愛すべき友達が元気でいるようにお守りください。