新年度について

半年ほど放置していたWordpressに再び火をいれてみた。このところFBでつぶやくことが多かったので、なかなか自らのHPを変えてみようと思えずにおり、半ば押しつけられた業務をこなすだけの日々が続いてきた。

だが、もっというとこの半年で「研究すること」について、自分のモチベーションの質がだいぶ変わったのだと思う。そして、最近研究室の書籍を1,500冊ほど処分した。

全てが頭にインプットされているわけではないが、処分しながらおそらくもう二度と読むことのない書籍なんだろうと思えた。そしてこの土地で生きるためには、これまで読んだ書籍を捨てて、再度リセットして新しい知識をインプットする必要があるように思えた。

研究者を辞めるわけでもないし、モン族の研究を止めるわけでもない。むしろ現在進めている新しい研究テーマも順調であるし、そういった知的な作業は今でも僕に多くの喜びを与え、そうして過ごす時間は楽しくてしょうが無い。

だが現実的には、法社会学を教える機会は今後無く、むしろ知財や発想法の教員として生きることのほうがより需要があるだろう。これまでの研究テーマは大切だが、世の中に必要とされている姿に自分をほどよく適合させることもまた重要で、そういった意味での「あきらめ」は肝心だ。そしてそれは「嫌なこと」ではなく、そういう形で僕は世間に必要な(決して世の中に迎合しているということではなく)存在になれたのだと思う。そしてそれが自分にとっての研究者としての人生の送り方なんだろうと思う。

研究と人生とのバランスを少し考え直してみようと思う。今年度はそういう一年にしたい。