僕の右手

昨年ずっとリハビリで通っていた川崎のクリニックにでかけ、まぁ軽くいつもの診断をしてもらい、軽くリハビリトレーニング。

自宅で意識的にトレーニングをしていることもあって、なかなか動きはよい。幸いなことにイギリスから知人が(ありがとー!メール頂戴なーーー)Hand Crossという製品を送ってくれて、ポケットの中でいつもにぎにぎしていたのも結構役にたっているみたいだ。日本で向かえる二度目の冬はやはり右手にはつらく、単純な作業ができなかったり、コンピュータの前で苦労することも多いのだが徐々になれていっているとは思う。

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THE BLUE HEARTSに『僕の右手』という曲がある。右手がだめになってから改めて聞くようになった曲だ。

JASRACにおこられるので歌詞は掲載できないけれど、まぁなんというか「右手」は表現する(したい)感情の象徴的な存在で、過激な(と称されていた)ブルーハーツの表現が社会に受け入れられなくて悶々としている状況を歌った曲だ。

僕自身は、物理的に右手がだめになってから、文章を書く量はぐんと減った。コンピュータのタイプが主流ではあるので、特に気にしなかったものの、それでもタイプはやはり負担がある。右手のうち使える指が二本だけというのは考える速度にキー入力がついてこない。また、健康なときには気づかなかったけれど、疲労がたまると僕の場合はまず真っ先に末端の右手から動かなくなるということもわかった。

一日仕事をしてもどってくると、箸が握れない。手を使わなくても、この体たらくで、自分でも正直うんざりしてしまう。

こうした体調の変化に加え、研究することについての意欲が半減していたことも大きく、「研究」よりも「教育」の方が楽しくてしょうがなかったわけなのだが、「僕の右手を知りませんか」を歌いながらもうそろそろまた「研究」にシフトせなあかんなぁと思う。

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などと書いていたら、つい先ほど学校から連絡があり研究資金がひとつゲットできたとのこと。
本当によかった(T-T)。