タイ滞在もあと1ヶ月あまり

祝日明けのタイ。無理しない程度に徐々に落ちた筋肉を戻そうと、タイの国立大学ではわりとポピュラーな電気バス(無料)を使わずに登校。これで、往復で3キロぐらいは無条件に歩けるはず。そろそろ日本への荷造りを徐々に行わなくてはならないため、ずた袋に本を入れ軽い筋トレのつもりで登校。

そのまま研究室までの道のりを歩くはずだったのだが、バス停で運転手さんに捕まる。体調を崩す前によく使っていたこともあって、顔なじみの運転手さんが、僕が歩いているのをみて止まって待っていてくれた。その好意に乗らないわけにもいかず乗車する。

その優しさはありがたいのだけれど若干「ありがた迷惑」的な雰囲気の中、バスが出発する。

「アジャーン(先生)はいつも本を沢山持っているねぇ。こんなに読めるのかい?」と、いつものように話をふってくれる。いつものように話をふってくれる彼に日本に帰る荷造りだとは言い出せないまま図書館前に到着。

そして、久しぶりに朝食を食べようと訪れた食堂では顔なじみの女性から
「アジャーン、このごろ見なかったね。すこし痩せたんじゃない?大盛にしてあげようか。」
と声をかけてもらう。気持ち的にもとてもお腹にはいりそうにないので、普通盛りにしてもらう。

もう人生で20回以上引越をしてきたが、それらの土地を別れるのがが悲しくなるのはこういう時。少しづつ自分を囲む世界が自分に優しくなってくれるとき。これからもっともっと仲良くなっていけそうな時に別れる。

自分の人生はこれからもこうやって多くの人に感謝し、去りがたい気持を押さえながら別れをくり返していくのだろう。