タイの大学図書館

相変わらずの雨の中、チェンマイ大学図書館に資料検索に向かう。お供は当然Jornadaで、つじあやのを聴きつつOPACを引きながら細々と入力。とにかく、ヒットする文献が多すぎるため、あとは直接当たっていって、絞って行くしかない。ふぅ。これからフィールドワークまでに読まなければならない本は増える一方。

タイ研究者の間では特に取り上げるべき話でもないのだが、この間知り合いに話したところすごく驚いていたようなので、ちょっとタイの図書館の仕組みについて説明。たいていの大学図書館にはコピーサービスがついていて、たいていの場合外部の業者が運営している。なんだ、それだったら、日本の大学図書館だって、実質は生協がやってるじゃんか、と思うかもしれないけれど、ぜんぜんちがう。本を持っていって「これ、一冊お願いね」と言えば、あとは全ページコピーして、設備のいいところでは表紙も全部つけて製本してくれる。タイの著作権法はクリアしているという話なので、日本と同じように学術利用に関する特別な許可があるんだろうと思われる。でも、そのおかげで日本語でかかれた「高くて手のでなかった研究書」も全部コピーできたし、なにより、モン語−英語辞書をまるまる一冊コピーする、なんて荒技だってできてしまう。もちろん、そういうのをオーダーしたときは、チップも弾まないと、次回以降、コピーを実にいやそうにだらだらとされてしまう。そこもタイらしい。