遠隔授業の課題評価・採点方法Tips

WZーEditor

いろいろと質問なども受けるのと、自分の記録のために、2022年2月の段階でのTipsを。特に同僚に聞かれたことを中心に。

コロナで行われるようになった遠隔授業の学生の課題提出・評価について、みなさんそれぞれテクニックがあると思うのですが、当方は以下の方法で簡略化を図っています。本校の場合は、多くの大学がそうであるようにMicrosoftの包括ライセンスが使用できるため、Microsoft社の製品をベースに様々な書類が作成されます。それは学生についても同じで、管理することよりも「学生が作業がしやすい」手法の方が優先されます。その結果、PDF出力よりもOffice 365をベースにしたオンラインのWordで書いてもらうということに。そんな状況での遠隔授業の課題評価についてあれこれを。

1 学生名でのフォルダの作成

例えば僕の場合は150名近い学年のクラスを担当し、Wordで提出してもらうのですが、複数の課題の提出が出されているため、管理のために学生の人数分のフォルダを作成する必要があります。一挙に大量のフォルダを作成する方法で便利なのは、Windowsなら「.bat」ファイルを作成して、一挙に作成する方法です。詳細は以下に。PythonやLinuxが使える方なら、説明は不要でしょうが、Windows環境が多いので。

【フォルダ作成】大量の連番フォルダを一括で作る方法

2 学生のファイルの剽窃チェック

学生の提出課題をWord及びPDFレベルで剽窃のチェックをするソフトとして株式会社アンクの「コピペルナー」というソフトが秀逸です。小林製薬の商品名みたいなストレートなネーミングですが、ホームページからの剽窃はもちろん、提出された学生の課題間についてもチェックできる大変優秀なソフトです。学校単位で導入しているところもあるのですが、残念ながら本校では個人購入のみという扱いです。なお、文系のレポートについてはとても有効に機能するのですが、理系の計算式等については、確認しておりません。

コピペルナー

3 WordファイルのPDFへの一括変換

さて、学生が提出した大量のファイルを赤ペンで採点する際に、Wordを全てPDFに変換しなくてはなりません。これを一枚一枚PDF出力するのは大変なのですが、同僚がそれを地道にやっている話しを聞いて、大変驚きました。スクリプトが書ける人なら「まずどうやって楽に出力するか」と考えると思うのですが、そもそもスクリプトがさわれない人には地道な作業しか待っていないようです。

スクリプトを使用しない方法であれば、Adbe Acrobat DCを利用した一括変換法がアプリケーションを用いた方法では、最も簡易だと思われます。

Adbe Acrobat DC

ですが、本校のようにMicrosoft社のライセンスを利用することが前提となっている環境では、Adobeを購入し、インストールすることは好まれません。そこで、もしPythonを導入している場合であれば、以下のスクリプトが無料で利用でき便利です。先にPythonのインストールと使用ライブラリのインストールを忘れずに。

【業務効率化】Pythonで大量のWordもExcelも一気にPDF化して、ついでに結合する【Windows対応】【Mac対応したい】

それ以外の方法について・・・はもう思いつきません。とりあえず今年は地道にPDF化していただくことにして、これからpythonを勉強されてみてください。

4 PDFファイルへの書込み

このようにして作成されたPDFファイルをiCloud経由でiPadで共有し、iPadで赤入れをします。楽譜ビューワ用にiPad Proに買い換えたのですが、これが大正解でペーパーレスで作業ができるようになりました。なお、本校では学生の試験ファイルを学内から持ち出すことはできないため、学内PCとのリアルタイム共有で処理し、帰宅時にはiPadにはファイルが残らないようにしています。このあたりはそれぞれの学内の事情があると思いますので、クラウドとの連携は各自の環境に合わせて頂いて。

5 帳票の印刷

当方の授業では、学生に返却するためのレポート提出状況、出欠確認状況、これまでの定期テストから最終得点算出について、WordとExcelを用いて差し込み印刷で処理していました。それぞれのPDF個別出力については以下の記事が参考になりました。

Word差し込み印刷: 個別ファイルとして保存したい(1レコード1ファイルとして保存)

ほかにもファイル名の処理等で、MacのAutomatorを利用したり、様々な工夫をしているのですが、以上が大まかな手法になります。本来なら1の作業もPythonでできるのですが(まったく難しくない)、とりあえずWindows派が多い学校の事情がありますので、覚え書き程度に。

MacとWindowsの二つが使える環境なら、上手に使い分けることで、作業効率が格段に上がります。

富山大学学術研究部教育研究推進系准教授

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