Piascore+キャノンページクリッカーPR5000-C+ユーフォニアムの組合せが凄く良い件

[おことわり]この文章は「読む人を選ぶ」記事です。①吹奏楽のユーフォ、トロンボーン、チューバの演奏家で、②iPadで楽譜を管理している人、向けの記事です。

今年50歳をまもなく迎えることになります。コロナ禍のあれこれについて考える事も多く、「天命を知る」年齢になるということもあって、「終活」に向けて自宅や研究室の断捨離をどんどんすすめています。今後読まないと思われる書籍やCDをどんどんブックオフに売り払い、大方の学会誌もスキャンしました。のこるのは自分の心のよりどころである『法社会学』の学会誌ぐらいでしょうか。これも夏ぐらいには全て裁断してスキャンしたいと思います。

さて、そんな中趣味の音楽関係の楽譜もどんどんスキャンしてiPadのPiascoreに取り込んでいます。Piascoreは楽譜ソフトとしてはとても秀逸で、Dropboxと連携し、これまで書いた金管五重奏の編曲譜のほか自分に所有権のある楽譜も取り込んで使用しています。特にロッシュのメロディアスエチュードと、コプラシュの60のエチュード、そしてアーバンの分厚い版を裁断して取り込んだのは征服感がありました。その日のコンディションで、複数のエチュードを趣味で使い込んでいたのですが、全てデータ化して持ち運べることに。重いエチュードともこれでおさらば!です。

Piascore
PiascoreをiPad Proに表示したところ。明るくてかなり見やすい。譜面は版権切れの『第一組曲』

ところで、Piascoreは大変便利なのだけれど、演奏する立場にたってみるとハードウェア環境は残念ながらあまりよろしくありません(主観)。フットスイッチも複数販売されているのですが、あまり使い勝手が良くないようで、僕もとりあえずお勧めのAirTurn PED Proを購入しましたが、リアクションがよくないように思います。演奏会場で何度踏んでもも次のページに移動しない状態にイライラしながら右のスイッチを踏み続け、そして演奏している曲のリズムと一致しないタイミングで「足でスイッチを踏んでページをめくる」という所作をうまくこなすことができませんでした。

AirTurn PED Pro。スイッチの強さの加減が僕にはいまいち。

これは実にゆゆしき問題で、演奏中にリズムにノッているプレイヤーが譜めくりのためにフットスイッチを踏む(それもリアクションが決して良くない)のは、どう考えてもリズムが崩れる。

困った困った、と思いながらあれこれなやんでいたところ、「ボタンタイプのプレゼンター機器を使えばいいじゃないか!」とふと、閃きました。

上がCANON PR5000-C下がKOKUYOの黒曜石

ボタンタイプのプレゼンテータはKOKUYOの黒曜石を所有し愛用していましたが、これは残念ながらiOSに接続不能。Amazonで探したところ、キヤノンの「 リングタイプページクリッカーPR5000-C」という製品がiOSでBluetooth接続できることが判明。早速オーダーしこれをiPadに接続し、動作を確認した上で指にはめる部分をユーフォニアムの3番管に「かぱっ」と着けたところ、これ以上ない快適な操作環境を構築できてしまいました。

愛用のWillson TA2905BSの3番管に装着。4番ピストンを左手の人差し指で押し、親指で譜めくりが可能に。チューニングトリガー装着楽器の場合は、また調整が必要だと思う。

我ながら、これは自分の演奏環境を考える上でとてつもない大発見。まだトロンボーンには試していないのですが、トロンボーンでも例えばスライドの支柱にアダプタを噛ませば無事に装着できそう。トロンボーンは右手テナーバスやバストロなどは大忙しなのですが、左手の人差し指は結構ヒマなので。

ともあれ、同じように悩んでいるみなさまがたお試しあれ。