Math Magic

パソコン用のTVチューナーボードのおかげで、テレビが観れるようになった。・・・時間的に、あまり観れないまま今日まできているが、それでも何かの時には役に立つだろうと思う。

さて、昨晩早めに寝て、朝4時から作業を開始。ひさしぶりにテレビ視聴ソフトを立ち上げたところ、テレビ東京で『テレコンワールド』なる番組を放映していた。
ええ、みなさんご存じのアメリカの「怪しい」通信販売を取り扱っている番組だ。

実はこの通信販売番組が僕は大好きだったりする。「ボディービルダー監修の一日5分の運動で腹筋のよぶんな贅肉がとれる新型腹筋マシーン」やら、「日常生活にマジックを取り入れることで、ビジネスもコミュニケーションも円滑に。そしてあなたも営業成績アップ!」とかそんなとっても「素敵」な商品の説明を大笑いしながら観るのがたまらない。

下手なコントなんかより断然おもしろいのだ。

ひさしぶりに大笑いしながら観ていたところ「マス・マジック」なる製品の説明をはじめた。ベンジャミン教授なる人物が考案したという画期的なアルゴリズムで、これを身につけると、3桁、4桁の四則演算が暗算でできるようになるのだという。それもわずかなビデオの視聴で。

はっきりいって、かなり魅力的な製品ではある。

・・・正直、家庭教師などをしていると、計算で苦労している生徒さんに出会うことも多い。そして、生徒さんの一生懸命な姿を見ると、もし仮にわずかな時間を削くだけで、計算力がアップするのならば、試してみる価値はあるのではないのか、などと考えてしまう。また、僕の知らないところで、アメリカの数学教育はさらなる進歩を遂げているのか、、、などと考えてしまう。

そんなことを考え、恥ずかしながら大変食指が動き、「内容によっては買ってみようか」などと、夕べの酒が残っていたのか、変なことを考えてしまった。ただ、テロップのフリーダイアルをまわす前に「ネットで調べてみよう」という理性が米粒ほどは働いた。

ネットの検索の結果は、詐欺そのもの。

受験シーズンのこのごろ、切実に「計算力をあげたい」と、藁にもすがる思いでこの製品を買う人はいるだろう。でもやはり学問に近道なしなのだ。何よりも「一瞬とはいえ、簡単に計算力があがる方法がある」なんて考えてしまった俺はなんとアホなんだろうと思う。あー朝から何やっているんだか。