メナムフォーラム「タイ日本人社会の特性−コミュニティの分断と再生」

タイ邦人コミュニティで長らく続いている勉強会「メナムフォーラム」にて、報告させて頂きます。


2017年03月メナムフォーラム勉強会のお知らせ


タイトル・テーマ :「タイ日本人社会の特性−コミュニティの分断と再生」
講師        : 吉井千周氏(都城高等専門学校准教授)
日時  :2017年03月22日水曜日、
06時30分開場、夕食と懇談、積極的に名刺交換などして下さい。
07時30分講演会開始
09時くらいまで講演、その後質疑応答など
その後は交換会を引き続き行います。(講師を囲んだり、名刺交換など
自由にどうぞ。)
場所  :サトーン通りの「バンコククラブ」で行っております。下に地図があります。
会費(食事代・連絡費として)700バーツ、お願いします。
今回以降、堅苦しい会にしないために、ビールを用意します。
ということで100バーツ値上げした。講演会後の懇親会用の酒の持ち込み歓迎します。

タイトル「タイ日本人社会の特性−コミュニティの分断と再生」
<梗概>
2015年現在、在留届ベースで約6万7000人の邦人がタイで生活を送っています。その一方で、在留届を提出していない邦人も多く存在し、未提出者を含めたタイ在住日本人の数ははるかに多いと考えられています。例えば、2015年現在では年間138万人の日本人が入国しており、研究者によって差はあるものの、観光ビザを含む中短期滞在者を含め約10万人前後が常時タイ国内で生活を送っていると言われています。
こうした在留邦人の数は、増加傾向にありますが、その一方日本人会の加入者数は約1万人前後で推移しており、在タイ邦人全体に占める加入率は年々減少しています。在タイ邦人の社会は、かつてのような互助団体としての日本人会を必要としないコミュニティとして、分断されていると言えます。
日本人会への未加入は個人的な選択ではあるものの、その一方で多発するテロ、困窮邦人の増加の中で、邦人保護の必要性は高まっている状況です。日本人会のような互助組織に加入している場合には、困窮邦人への連絡も行いやすいですが、日本人会のネットワークから外れてしまった邦人へのコンタクト手段は、ほとんどないというのが実情です。
もちろん、日本人会も互助組織ではありますが、困窮邦人を保護する必要はありません。またこういった困窮邦人を、自己責任論の名の下で片付けることも可能かもしれません。しかし、海外に在住している日本人であっても日本国籍者については政府は保護する責任があります。在タイ邦人は助け合う義務はなくとも、情報を共有し、「緩くつながる」ことはできるのではないでしょうか。日本人会のような互助組織を前提としつつも、互助組織のネットワークからこぼれた人々をつなぐ日本人社会を形成することも今後の課題として必要になっています。
そこで本報告では、1 タイ在留邦人の動向と、2 メディアを中心とした互助組織を必要としない邦人社会の在り方について概観し、タイにおける邦人コミュニティの分断と今後の展望(いわば邦人社会の再生)について論じます。

-<梗概、以上>

吉井先生は学生時代、タイ国に留学し、その後もタイでの研究や、タイの大学で教鞭をとっておられます。
長期に渡って日本とタイに関わり、今回はご自身の経験も踏まえつつ、タイ在留邦人の動向とメデイア(ミニコミ誌・紙)の役割とか、自発的なサークル的な活動などの実態を紹介しつつ、現状分析し、吉井先生なりの「今後の展望(いわば邦人社会の再生)」についてお話していただくことになりました。

私も在タイ生活が長く、その変遷を見ていますが、吉井先生の現状分析、そして今後の展望(邦人社会の再生)といった方向性は非常に興味深く思います。

是非メナムフォーラム関係者の皆様の今一度、タイにおける邦人社会の在り方を考える絶好の機会と思います。
皆様が構成員の一人である、在タイ邦人社会コミュニティーを分断しているもの、さらにそのコミュニティーの再生に向けて、我々在タイ邦人の皆さんも他人事と思わず、主体的に考え、行動するにはそのヒントが、たくさん得られるのではと期待しています。

どうぞ皆様ご参加下さい。そして議論を深めるような会にしたいと思っています。
友人、知人、同僚の方にもお誘いして下さい。

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