4年目の猫との暮らし

我が家の猫はお寺のお堂の下で生まれた野良の4兄妹のうちの1匹。「この子は保護をしないと真っ先に死んじゃう」と保護された方に言われ、兄姉のなかでももっとも体が小さく、一番体が弱い子を引き取った。それが3年前の9月3日のこと。

耳の大きい我が家の猫は、1000の数字を名前に含む僕と、1の数字を名前に含む妻との間の子という意味で「天(ten:10)」と名付けた。

猫が大好きだった。「猫と一緒に住む」というのは人生の目標の一つで、49年生きていて、それをやっと叶えた形になる。宝石のようなその子を抱いて家につれて帰ってきた日のことは忘れない。

ただ、車で移動中も、そして夜も3日3晩、ずっと母猫を呼んで啼き続け餌を食べることもなかった。生まれてから3ヶ月たった猫ではあったけれど、母親が恋しいのだろう。仔猫を母親から話すことの罪の深さにこちらの心が折れそうだった。

そして3日目にやっと「ちゅーる」を食べてくれて、それから少しづつゲージの外にでてくるようになった。次第に僕の膝にも乗ってくれるようになり、今では我が物顔で家の中で過ごしている。

未だに3歳の猫にしては体が小さく、餌の食べ方にもムラがある。血尿にミミダニと心配事は絶えず、我が家で一番食に気遣って高いご飯を食べている。

何かのきっかけで我が家にやってきた彼女は、今夜も真夜中の運動会で走り回りとても元気。体調不良の僕にとって「眠れない」というのは非常にダメージが深いのだが、かつてこの子が夜中に啼きどおして親を呼んでいたあの鳴き声で寝れなかったことに比べれば、なんてことはない。この子がいない生活はもはや考えられない。

猫との生活は3年目が過ぎ、4年目に突入。どうか僕を困らせるのはほどほどに。

神に感謝。

都城工業高等専門学校准教授(法学)

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