ノンツック(นนทุก/นนทก)のこと

タイ語国家試験対策授業で、ラーマキエン(รามเกียรติ์)に関する物語を読むのですが、まったく感情移入できず、むしろ悪役の方に同情してしまう。そもそもタイ語国家試験を前提としたコースで良かったのか、というのも含めてちょっと後悔。

ともあれ、本日の授業で登場したのはノンツック(นนทุกまたはนนทก)に関する章。ラーマキエンは研究室にはあるのだが、積ん読状態で、今あらためてラーマキエンの細かい内容を問われてもさっぱり理解出来ない状態。さらにタイ語学校のテキストは、所々が端折っており、かえって訳がわからない状態に。
で、ググったところ、東京外大の宇戸先生の論文が見つかり、やっと内容を理解できるようになると、「こりゃいじめの復讐劇じゃないか」とか思ってしまう。

(要約)
長い間いじめられていた鬼が、エライ神様に相談したところ、魔法の指を貰う。その指で人を指さすとその人物は死ぬという力を持っていて、鬼は天使に仕返しをするが、天使が全滅しそうになった。その皆殺しを食い止めるために、エライ神様は別の天使を派遣して鬼を殺す。でもって鬼は転生し、さらに酷い目に遭う。
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というお話だと理解。伝説・民話の不条理さを今更嘆いてもしょうがないのですが勝手に『火の鳥』の我王のエピソードを思い出していました。

※宇戸先生の論文は
http://repository.tufs.ac.jp/bitstr…/…/23558/1/acs045011.pdf
です。ノンツック(นนทุก)に関する記述は204ページ目をご覧ください。