やるなぁ、ReaD & Researchnet

先日まで独立行政法人科学技術振興機構が運営していたReaDがリニューアルし、ReaD and Researchmapとして11/1から再運営されていた。

これまで研究者のHPは、各大学や研究機関が「スタッフリスト」的な意味合いで作ることが多く、それは毎回毎回事務担当者の手を煩わせないと自分のデータの改変もできない(たとえば誤字脱字の訂正だけでなく、論文や獲得資金状況のアップデートなど)ところがほとんどであった。酷いところなどすでに退職した教員の情報などが未だにアップされており、大学の力の情報公開のいれ具合がこれまた「すごくわかる」コーナーとなっていた。都城高専の場合も例に漏れず、自分の情報の改変のためには、まず事務方に変更理由を伝え、それからファイルを作成し、アップロードを依頼するという形になっていた。

そんなわけで、少しでも自分が使いやすいように(たとえば特殊な言語が使いたいとか、画像をばしばし使いたいとか)、少しコンピュータが使える先生型は、各個人がそれぞれで外部にWeb頁を作成し、僕自身も自分のHPをこうして運営するようになった。こうした「学内研究者のHPリンク集」となった状況は、それはそれで個別的にはいろいろいじれておもしろいものの、横断的なデータ(たとえば、○○学会に所属している方のリストや同じ研究テーマを扱っている他の研究者といった)を扱うにはフォーマットが自由すぎて検索が十分にできなかった。

こうした状況を改善するため、例えば研究者版Facebookのようなものを作る必要性が高くなり、ReaDという日本国内の研究者のデータを横断的に扱えるシステムが運営されていた。だが、機能の面でイマイチということもあって、なかなか普及しなかったようである。

そこで、今回ReaD and Researchmapが満を持して登場することになるのだが、これがかなりイケテル。

使った感想としては

・各関連情報への移動がシンプルで、研究者以外にも使いやすいインターフェース

・記事のRSS配信が可能(例えば、Reserchmapでの記述がFacebook等に転送できる。ただしこの逆は不可。)

といったところが評価すべき点かと。

細かいところでは不満もあるが、今後各大学・研究期間は、自分のキャンパスのHP内に研究者情報を載せるのではなく、各研究者のResearchnetにリンクを貼るというスタイルに変わっていくのではないだろうか。

そんなわけで、わたくしのReaD and Researchmapのページは吉井千周となりました。