グレープフルーツ

今日医者から正式な診断書をもらい、障害者手帳の交付を申請した。上肢障害の4級となるそうで第二種障害者手帳が発給されるらしい。区役所へ提出に向かう道すがらこっそり開いた診断書には、「握力は4kgで、日常生活を送るには著しく困難」と走り書きされていた。区役所ではたんたんと「では発行は1ヶ月後に」と事務的な対応をされた。いや、もちろんそのほうが有りがたく、「お気の毒でしたね」といわれたらそのほうがつらかったろう。

区役所からの帰り道、街へ出て、グレープフルーツを4つ買う。真っ黄色のグレープフルーツが何か元気を与えてくれそうで、少し嬉しくなって4つも買ってしまう。食欲もないくせに、一日に1つ食べればいいや、と思いつつ軽くスキップを踏みながら部屋へ戻る。だが、二つに割ってみて、このグレープフルーツがハズレのスカスカだったことを知る。僕の人生はこうやって、「あたりだ」と思いつい調子にのってしまい、買い込んだものの「ハズレ」ということが多いようだ。実にしょうもないことで人間はないてしまう、30を過ぎた男がグレープフルーツがはずれたぐらいで泣いていてはあかんなぁと思う。

夕方、SFCの修士課程の折の友人に会う。何を隠そう「日本で一番ついていないですね」といってのけた御仁。サンマの刺身を少しいただき楽しく飲む。秋だなぁ。はやく体調が回復したら、もっとたくさんサンマを食べよう・・・って今日は小斎(カトリックの祭日の一つで、金曜日には肉類を食べてはいけない)じゃないか・・・反省。