少数民族の障害者支援

BRJ最終日。今回の滞在はほとんど寝てばかりで、研究の進度は今ひとつ。ただ、それとは別に、ターク県に住むモン族の障害者のお世話をさせていただく。

前々回(4月上旬)にBRJに来たときに、足の病気のため入院が必要となった方がいた。貧しいため、複数の財団を回って、お金を借り入れる必要があった。そして、彼の妻はすでに死去し、残された子ども3人は、2人はNGOの寮にはいり、一番幼い子どもだけが、父と一緒に病院で生活をはじめた。その時に入院の手伝いをさせてもらったのだが、4ヶ月ぶりに合うそのお父さんも、子どももとても元気になっていて、とても嬉しそう。

退院となったこの日、この子どもは僕に大変なつき、おんぶ、だっこ、肩車とねだる。肩に乗せ、ずっと病院内を回ることに。車いすで生活せざるえないお父さんは、もう息子をおんぶすることも肩車もすることはないのだと思うと複雑な気持ちになる。

折しもスコールが降ってきたが、それでも僕の肩車から降りず、おまけに僕のかぶっている帽子が大変気に入ったようで、奪い取られてしまう。

僕の肩と、僕のタイ人よりもちょっと 高いこの背丈がこの子のためにあったのなら、そのためだけにでも僕は世の中に生きている意味があるのかもしれない。