今聴くべきライブ録音(まちおん連載19回目)

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本来のお題は「予算無制限!プロデュースしたいフェスの5組!」なんですが、、、フェスの文化から僕はあまりにも遠すぎて・・・。いえ、FUJI ROCK FESTIVALとか話しを聞いてて、楽しそうだなぁと思うのですが、僕にはあまりにも精神的距離が遠すぎてなんともいえない。

というわけで、この連載で2度目なんですが(狂さんすいません<(_ _)>)勝手にお題を変えて、「今聴くべきライブ録音」というタイトルで書かせて頂きます。

・Stravinsky: 《火の鳥》 組曲(1919年版) – 第1曲: 序奏 (Live)

クラシック好きではこの12月に話題になった音源。シャルル・デュトワ指揮のサイトウ・キネン・オーケストラの音源が、この期間限定で自由に聴けるようになっている。特にストラヴィンスキーの「火の鳥」は、圧倒的迫力。リンク先は第1曲目だが、この後金管楽器も大活躍で、鉄分(ブラスセクション)が不足している方にお勧めのライブ録音。

・75e Concours de Genève – Michiaki Ueno, 1st Prize Cello 2021

昨年ジューネーブで開催されたチェロコンクールの一位となった上野通明の演奏。ポーランドの作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキのチェロ協奏曲。コンクールの公式チャンネルから今だけ無料で観れる。演奏スタイルからして、とても魅力的。アルバムはまだ出ておらず、こういったYoutubeチャンネルでしか今のところ楽しめないのが残念だけれども、今後に期待せずにいられないチェリスト。

・Lady Gaga Celebrates Love For Sale (Presented by Westfield)

去年の10月に公開されたレディー・ガガのJazzライブ。正直、登場時のレディー・ガガは、その奇抜なファッションでイロモノ扱いされていたところもあった(<テレビのいじり具合とか)のだが、本当に歌が上手い。Jazzを歌わせてもこの迫力である。2曲目のOrange Colored Skyでのトランペットとの絡みでも全然負けていない。またレディー・ガガ版のFly Me To The Moonもとても良い。エヴァンゲリオンで有名になった曲だが、こんな解釈もあるんだと発見することの多い演奏。
圧巻は9曲目のBorn This Wayで、レディー・ガガの代表曲でもあるこの曲のPVを見たときには、大変驚いたのだが弾き語りで、この曲を歌うのもまた凄い。「こういう風に生まれたんだもの」。そういう台詞で人生を肯定して生きて生きたい。こういう時代は特に。

・JazzBaltica 2021: Rita Payes & Elisabeth Roma

娘でトロンボーンとボーカル(そしてギターも!!)のRita Payes(リタ・パイエス)、母でギターのElisabeth Roma(エリサベト・ローマ)のライブ。スペインのカタルーニャのデュオで、個人的には今イチオシのデュオ。2019年に配信された「Rita Payés i Elisabeth Roma – A Rita」をYoutubeで観てからずっとファンで聴き続けているのだが、同じトロンボーンという楽器を吹きながら、どうしてこうも甘い音で演奏できるのか驚愕しながら新作が出る度に観ている。実は、今回のコロナがなければ、スペインのサンティアゴ巡礼に行くつもりだった。その機会も失われ、なかなか訪れることのできない遠いスペインに思いを寄せながら、日本でじっと聴いている。

・Prélude, Suite No. 1 for Solo Cello by J.S. Bach

最後のライブもチェロで。世界的チェリストヨーヨーマの J.S.バッハ『チェロ無伴奏組曲 第一番 prelude』。ヨーヨーマの自宅での録音。「これ本当に自宅か?」と思うほど高音質で、ヨーヨーマの表情もこれまたすばらしい。最後の音のボウイングを弾き切ったヨーヨーマの笑顔にも注目。

コロナの中で、美しい演奏を提供してくれているプロの奏者に感謝。コロナが明けて、直接聴ける機会が早く戻ってきてほしい。

富山大学学術研究部教育研究推進系准教授

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