美術館・博物館

横浜の博物館、美術館の類を5館ほどはしごする。タイにいたときはあんなに頻繁に博物館にも美術館にも行っていたのに、しばらくごぶさたしていた。

横浜は大変評判の悪い「税金の無駄遣い」としかいいようがない「つまらない博物館」から、建物そのものも一級の美術品であるような神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)など様々で、なかなか楽しい。もっとも博物館は、常設展示がメインのところが多く一度行けばおなか一杯なのだけれど、今回はそれらの博物館を初めて訪れる小学生と一緒だったので、一つ一つの展示物に彼が驚嘆の声をあげるのが心地よい。

人の価値観は様々なのだなぁと実感する。そして、彼の驚く姿を通じて、自分が見落としていたことに気づく。

中でも横浜美術館は、ゆったりとした空間にゆったりと作品が配置してあり、とても落ち着く。常設展示(ここは昔からシュールレアリスムの作家の作品が多くそれも僕好み)も何度も変わるし、ここの企画展はなかなかおもしろいので、タイに行く前から頻繁に通っていた美術館だ。特にミロの像が何体か展示してあり、フランス留学時にミロ好きのステイ先の家族からさんざん吹き込まれていた僕にはたまらないスポットだ。何年か日本を離れていると、こうしたミロの像がこの美術館にあったということまで忘れていて、なんだかなーという感じだ。

こんなに落ち着く場所が近くにあったのに忘れていたんだな。

ちなみに、今回の企画展はマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)と20世紀美術-芸術が裸になった、その後で-というもので、現代美術好きの僕としては楽しみにしていた美術展。ミロ、そしてルーチョ・フォンターナ(Lucio Fontana)、そんでもってマルセル・デュシャンというあたりが僕の好みのツボで、今回もとても楽しみにしていた。そして実際に、期待を裏切らない展示で、(ネタバレになるので書きませんが)今回の企画者はとてもいい仕事をしていたと思う。「美術」とは何かをといかけ、観衆もまた「芸術」を構成する一要素を担っているのだと、つくづく考えさせられる展示だった。あ、寺山も少なからず影響受けているんだっけ。

ところで、今回は帰国後、上野の近代美術館になんどか顔を出したけれど、障害者手帳をもらってからは初めての美術館・博物館めぐりになった。映画館は一律1,000円になるのだが、美術館・博物館の類は、すべて無料となっていた。デュシャンなんか1,400円もするのに、一緒に連れて行った小学生もすべて無料。コスト的なこともあるから、映画館だけでなく、美術館にももう少し足繁く通うことにしよう。

でも・・・映画のほうも無料になってくれればなぁ・・・などと虫のいいことを考える

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