本命チョコ、もらった瞬間に脳内で流れた曲とは?( まちおん連載20回目)

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今回のお題「本命チョコをもらったとき」の感情って・・・。いや、あまりにも遠すぎる思い出なので、あのころの記憶を思い出すのは難しい(実は僕なんかよりもKさんのほうがロマンチストだってことぐらい皆わかってます)。
過去の記憶を思い出してみて、どちらかというと「じんわり嬉しい」ではなく「バカみたいに嬉しい」かなぁ、と思う。そしてそんな「バカみたいに嬉しい」時には、ウルフルズが凄く合うと思う。

・ウルフルズ – バンザイ~好きでよかった~

 イェーイ君を好きで良かった
 これからずっと ずっと
 死ぬまでハッピー
       ウルフルズ『バンザイ〜好きで良かった〜』

これ、本当に歌詞カードでは「Yeah」でもなく「Happy」でもなく、「イェーイ」であり「ハッピー」なのが良い。なんとなく赤塚不二夫的世界観で、たまんない。

トータス松本の歌詞が凄いのは、「理屈抜きに理屈抜きの詩が書ける」点にあると思う。いつもいつも理屈っぽい(あくまでも「っぽい」)ことを言っているしがない教員のわたくしも、時には理屈抜きに叫びたくなる。

「生活」という日常のどろどろしたものと向かい合うと、きっとこんな風に「バンザイ」とも「イェーイ」とも「ハッピー」とも叫ぶことはない。「腹を抱えて笑う」とかも(「どーんと落ち込む」は結構あるが)。ウルフルズの曲は、そんな人間の喜怒哀楽の感情に対してドーパミンがつゆだくたっぷりでてくる様が曲に現れていると思う。

 イェーイ君を好きで良かった

こういう自分の中にある「はじけたい自分」も時々発散してあげようと思う。

もう一曲。バレンタインデーをめぐるあれこれを「じっと喜びたい」時の候補曲として次の曲を。

・世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

先日学生にサンボマスターのこの曲の話をしたのだが、2005年発表のこの曲は今年20の学生が5歳のころの作品で、僕のようなオジサンの世代が感じたこの受け取り方とは違うんだなぁ、とか思いながら学生と話しをした。そうか、もはや懐メロですらないのだなぁ。

当時『電車男』というネットで生まれたフォークロア(民話)があって、それがフジテレビでドラマ化(漫画化もされている)されたときのテーマがこの曲だった。

歌詞を読むと分かるとおもうのだが、これ別に男女間の愛だけじゃない。当時中国で反日デモが起こり日系デパートが破壊され、北朝鮮からミサイルが日本海に撃ち込まれ、当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなり、各地で悲惨なテロが発生していた。そんなときにヒットしたのがこの曲だった。

 僕らはいずれ誰かを疑っちまうから
 せめて今だけ美しい歌を歌うのさ
 哀しい言葉では オーイェ
 何も変わらないんだぜ
 奴らが何をしたっていうんだ
    『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』

本命チョコをもらった感情を忘れるほど年齢を重ねたオジサンではあるが、様々なパートナー間で刹那的に「今だけ」の感情を口に出すのも良いことだと思う。この曲の最後にボーカルの山口がシャウトする「Love & Peace」は「なんかちがう嘘くささ」感もあるのだが(<もちろん、それも計算なのだろうと思う)、偽りの多い「Love & Peace」を繰り返す毎日の中、バレンタインデーに限定してやりとりされるカカオを加工した菓子のフレーバーにほんの少しだけでも「愛」とやらが残るのなら、それは渡す側にも渡される側にも意味が生まれる。たとえそれが刹那的な、ほんの一瞬のつながりだとしても。オーイェ。

Love & Peace

富山大学学術研究部教育研究推進系准教授

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