帰国

釜山旅行も本日が最終日。

3時に起床して、残った仕事をホテルで仕上げる。いったいこの旅行で何リットルのビールを飲んだだろう。たぷたぷのおなかと引き替えに、早朝6時に作業がすべて終了する。

そのまま寝てしまいたいような体調だったのだが、H先生と本日のメインである釜山博物館に向かう。

昨日の近代史博物館に負けず劣らずのこゆい内容で、力負けしてしまう。戦争記念館以来の衝撃。日本との文化の関連について発見も多く、とても充実した時間を過ごす。

今日の昼食は韓国のスタミナ料理サムゲタンを。韓国の人々は日本で言う「土用の鰻」のような感覚でサムゲタンを食べるらしい。H先生もM君も、そして私もこの二日間の精神的な疲れがあったのか、無言のうちにひたすら胃に流し込む。声を出すと「旨い」という声しか出ない。

またくるぞ韓国、とひたすら感激の3日間が終わる。

H師匠とは、ロッテデパート周辺で別れ、M君と国際旅客ターミナルに移動する。
師匠、またすぐにきまっせ。

と、ここまでなら「よい思い出」で終わったのだが・・・

釜山から福岡へ向かうフェリーの待合室で、並んでいる列に横から割り行って人々がいた。日本人の女性のお年寄りが中心のツアーで、韓国の添乗員がむりやり割り込ませたのだった。

当然僕の後ろも含め、行列のメンバー全体が「むっ」とする。後ろのほうでは「あいつらずるい」と声を出す人もいる。が、本当にまずいことに、なぜかそのツアーが割り込んだ場所というのが僕の真ん前で、なんだが僕が注意しないといけないような雰囲気に。

で、後ろの無言の圧力を感じながら、「後ろにならびなさい」と注意したのだが、何度もよこはいりしたあとにこっちをうかがっていたおばあさんが開き直って「私の責任じゃない」というのだ。
「海外くんだりまできて、年少者にマナーのことで文句を言われるようなことをするな」
と、少々声をあらげてしまう。そうして、やっと後ろの方に彼らが並び直す。その後で、まっとうに並んでいた人々から「よく言った、君はエライ」とかなんとか言われたが、正直、人を怒るのは苦手で、海外旅行にきてまでなるべくなら人を怒りたくはないというのが本音だ。

誰かが誰かを罰することができることができるなんて、誰かが誰かを非難することができるなんて簡単にできるわけではない。俺にはとてもつらい。

ただ、釜山の歴史博物館などを訪ねると、日本という国家の行ったことに目をつむりたくもなる。ヨン様にはしゃぐのもけっこうだし、免税店めぐりをするのだとしてもそれもそれで結構だろう。だが、この時代になっても釜山で好き勝手振る舞うことを肯定するしかないような旅行経験しかしなかったのであれば、それは本当に哀しいことだ。

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