パラレルキャリア

昨日は名古屋大学で開催された高専フォーラム2018に登壇。「ICTによるスケジュール管理:デジタルとアナログを併用した手帳トレーニング」というタイトルで、台風影響下の都城からSkypeによる遠隔での登壇。

昨年度の高専フォーラムで報告した「SNSを利用したクラス運営と発達障害学生支援」の続編に当たる発表で、Googleカレンダー+SNS+アナログ手帳を利用した学生のスケジュール管理能力育成の話。最近気合いを入れて読んでいたキャリアアップの話とも関連することが多く、自分はBanduraの理論に近い形で、こういった学生指導をしているのだと気付く。教員免許に関する科目をこれまで大学で学んだことがなかったのだが、心理学の理論をこの数ヶ月で理解することができたことで、自分の研究・教育活動を見直すことができたのはありがたい。

発表する作業を通して、これまでのまとめができたのは本当に良かった。永田先生、いつもありがとうございます。

この発表の後に夜からは近隣の市町村で行われる吹奏楽講習会の講師として、小学生にトロンボーンの指導を行う。僕がトロンボーンを始めたときを思い出しながら、小学生とぷかぷかとトロンボーンを吹く。小学生の体のサイズにトロンボーンという楽器は大きすぎるため、ところどころ多めに休みを取りながら実施。ただ綺麗な音が出てくる瞬間に子どもの笑顔が見ることができるのは至福の瞬間であったりする。手弁当ではあるけれど、とてもやりがいがある。

若いときにもっときちんと音楽の勉強ができればよかった、と今でも悔しく思う。我が家の家計状態の問題もあったし、僕自身の嗜好もあった。何よりもはやピアノも物理的に演奏が無理になってしまい、これは本当に残念なことで、今でも悔しくて夢に見る。心にささった小さな棘のようなもので、時折思い出しては辛くなる。

叶うことのなかった音楽教員の道をこうやって少しだけ実現しているのだと思うとそれは少し嬉しいことだ。

用語は聞いたことがあったのだが、友人からは「パラレルキャリア」の生き方を示唆される。「パラレルキャリア」とは、ドラッガーが提唱していた副業とも異なる収入とはあまり関係のない(<ドラッガーの指摘によると、本業にも好影響があり、また収入に結びつくという要素もあるが)、「本業とは異なる自分のワーク」である。高専教員は準公務員的な仕事なので、「副業」として活動する(収入を得ながら働く)というのはできないのだが、考えてみるとこれまでの活動(市民活動、音楽活動、講演活動)は全てパラレルキャリアだったのだろうなぁ、と思う。むしろ、人生の大半は、公的な評価からはほど遠いパラレルキャリアに献げてきたなぁ、と思う。

食えないことをやり続けて、僕はきっと年齢を重ねていくのだろう。

主の平和。

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