かさぶた

友人の家に食事をご馳走になりに伺う。でもってなぜかその場を訪れてきた美しい女性(友人の従姉妹)を紹介される。

あまりにも突然のことで、そもそもこちらに赴任してから異性とこうして話す時間もなかったこともあって軽口がたたけない。

加えて、ヒゲも剃らず「マシ」な服でもなかったため、これまた赤面。しばらく異性の視点なんか気にすることなんかなかったんだと急に思い出す。いや、別に積極的にアタックしようとするわけではないんだけれど、それだけの余裕がなかったのだろう。

そう思えるぐらいには、緩やかに回復したんだなぁと思う。

「夢」ネタで恐縮だが、先日関わりのある人をぶすりぶすりとナイフで刺す夢を見て汗びっしょりになって目が覚めた。夢から覚めた瞬間「俺はこんなにも人を憎んでいたのか」と暗い気持ちになり、それはそれで自分が嫌になった。が、そのあとネットで調べてみるとどうやら心理学的にいえばこれはいい夢のようで、「その人の関係がちゃんと切れて、精神的にも自由になった」ことを表すらしい。

きっと人間の心の傷も「かさぶた」みたいなものがあって、今まではそれを無理にはがそうとしてずっとだらだらと血をながしていたのだろう。「はがしたい」という焦る気持ちを抑えながら、それが徐々にはがれていくのを待った結果、やっとはがれたのがあの夢なのだろう。

多い仕事のせいもあって、もう誰かと話をしても胸が痛くなくなった。映画館をまわるだけで、休日にひたすら家にこもっていた時期から考えればましになった。会社勤めしていたらこうなっていたかはわからないけれど、ずっと望んでいたポジションに無事に就職出来たこともすべてプラスに働いていたのだろう。

苦しんでいたときはわからなかったけれど、ちゃんと乗り越えることができるだけの苦難が私には与えられていたのだろう。支えてくれていた友人も含めて。

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  1. 2018.05.20

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